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Ghost Dog: The Way Of The Samurai

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邦題「ゴースト・ドッグ」。1999年作品。

VOD(75-inch 4K Ultra HD Monitor + 5.1ch環境)にて鑑賞。

あらすじ
読書家のゴースト・ドッグ。彼はサムライの生き様に共鳴し、多くの鳩とともにNYで暮らしている。以前マフィアに命の危険を救われたことに恩を感じ、今は殺し屋稼業を生業としているが、そんなある日、ゴースト・ドッグはマフィアと予期せぬトラブルに巻き込まれることになり...


以前からサントラを聴いていましたので、ずっ~と観た気分になっていただけの一本。最近VODのリストに上がっていたため、ようやく鑑賞。

Forest Whitaker
今や大ベテラン。既に地位も名誉もある俳優ですが、ここでは危険な臭いをプンプン発しています。寡黙で多くを語らず。しかし一部のホーミーと飼っているペットにだけはわずかに心を開くという、(あのフランス映画ライクな)なかなか難しい役どころ。表情と仕草だけで観客に気持ちを伝えていくのは大変ですよね。安定の演技。

お気に入りのシークエンス
NYのダウンタウン。夜の帳。これはもう世界中のどこでもなく、この街でしか撮れない絵なのだと思います。それとPublic Enemyのあの曲がかかるシ-ン。あの場面は色んな意味で?必見かと思います。

監督が監督ですから、一筋縄ではいかぬ作品ということは分かっていましたが、相変わらずセリフと音楽の使い方に只ならぬセンスを発揮。そういえば音楽を担当したRZA。映画の中では一体どういう役回りなのだろうと思っていましたが、個人的には結構意外な感じ?でした。

全体的にやはり独特の作風。マッタリとした仕上がりとその味わい。深夜に何かつまみながら鑑賞するにピッタリの作品でした。

Directed by Jim Jarmusch.


# by olskooljam | 2022-11-13 16:57 | Cinema

Recently My Audio Samples

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ちょっと趣を変えて、今回は試聴曲についてエントリー。ポータブルオーディオについてですが、好みのモノを探す時は、まずは専門店で試聴させて頂きます。

その時何を根拠にその機器を選ぶか。例えばDAPに最初からインストールされている音源。これは正直あまり参考にはしていません。やはり普段聴き慣れている曲。コレを正確に。そして新鮮に聴かせてくれるかどうかが重要です。

今回はいつも試聴の際に、一体どんな楽曲を使っているのか挙げてみます。
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Luther Vandross - Never Let Me Go (1993)

この曲はヴォーカルの遠近感のチェック用。元々90年代にメジャースタジオにて、丁寧に録音された良音質なモノですが、主役の声が若干遠いので、逆にドンシャリ具合のチェックにピッタリです。例えばドンシャリが強い機器ですと、Lutherの唄の魅力が全く半減してしまいます。意外や再生が難しい一曲です。44.1kHz/16bit音源使用
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Art Pepper - Imagination (1957)

楽器の分離具合。特にドラムとベースが生き生きと鳴っているかどうか。低域がタイトに締まっているかどうか。量感は充分か。勿論主役のアルトは高域だけでなく、中音域までしっかり鳴らせるかどうか。有名な録音ながら、意外と上手く鳴らすのが難しい印象です。44.1kHz/16bit音源使用
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AC/DC - Back In Black (1980)

リズム隊の低音の量感チェック用。Robert "Mutt" Langeの考えたロックたるミックス。勿論Angusのギブソンの太い響き。これがしっかり鳴らせるか。44.1kHz/16bit音源使用
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Diana Krall - I Don't Stand A Ghost Of A Chance With You (1997)

これは伴奏のRussell Maloneのギター。アルペジオ。これが艶やかに聴こえるかどうか。ただし主役の唄声は元の録音からやや近めの配置ですので、Lutherほどはドンシャリのチェック向き音源ではありません。当然ですが唄声から潤いと、いつものあの色気というか、口元の開き具合を感じられるのかどうかまで、しっかりとチェックします。DSD64音源使用 

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Diana Krall -Isn't It Romantic (2017)

もう一枚Diana。これはDianaのヴォーカルとバックグラウンドの一瞬の静粛さのチェック。例えばDAPやポタアンでホワイトノイズが多い機種の場合、録音の良いこの曲を聴くと、とたんに興醒めしてしまいます。あとはコントラバスの響きと深さ。締まり具合。Tommy Lipumaは晩年でしたが、全く凄い録音を残されたものです。真のマエストロですね。マスタークオリティのDSD128音源使用
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Bill Evans - Waltz For Debby (1962)

これはもう一言。観客席のザワザワ感。有名な地下鉄(エアコン)の音。これがしっかりチャンネルから聴きとれるかどうか。主役のピアノは勿論ですが、Scott LaFaroのベースに躍動感は感じられるか。その辺りを目を閉じて聴いちゃいます。96kHz/24bit音源使用
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Andrea Bocelli & Christina Aguilera - Somos Novios (2005)

主役の唄は必要以上に太く聴こえないか。高域の輪郭が刺さらずちょうど良いか。ストリングスの拡がりと立体感はどの程度あるか。それとAguileraの、アドリブの後の声の消え際と余韻。これがスパニッシュギターと共にスケール感を持って上手く再生できるかどうかをチェックします。96kHz/24bit音源使用

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Anthony Hamilton - Change Your World (2005)

元々、低音成分が過多の録音。最近のローファイやEDMでも良いのですが、やはりR&Bでチェックです。低音が膨らみ過ぎないかどうか。量感の中に多少なりともキレが感じられるかどうか。主役の唄声自体も低音成分が多めですが、この試聴ではそこまで重視していません。Sam Cooke、Bobby Womack。あるいはBill WithersやこのAnthony Halimtonみたいな唄声って、どういう訳かカセットでもラジオでも、媒体が何で聴いてもイイんですよね。44.1kHz/16bit音源使用

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Gene Ammons - My Romance (1960)

このバラードだけは絶対に試聴する一曲。ブラシを擦る音。奥で小さく鳴っているピアノ。そして何より主役の🎷。このテナーの太い響き。線材でいえば銅、OFC成分。そこに少し銀を塗すような魅力的な響き。それがどれだけリアリティを持って聴けるか。目の前に(耳のそばに?)録音スタジオがちゃんと現れてくれるのかをチェックします。44.1kHz/16bit音源使用




※ ※ ※ 


ここ数年はいつも大体こんな感じでしょうか。あとはJBとかBillie Holidayなども入ってきますが、この辺りを上手く鳴らせる機種を選んでいます。基本的にはドンシャリ傾向の機器については、あまり購入することが少ないです。ドンシャリの音作りのモノは、最初は聴いていてとても楽しいのですが、結局は飽きてきてしまい、最終的に使わなくなってしまいます。あまりフラット過ぎる音作りなのもあれですが、とはいえやはり中音域までバランス良く再生できる機材でないと、長時間リスニングする私のようなジャンキーには相性が良くないです。

大昔ですが、スピーカーはNS-200Mを使っていた時期があります。Jazzしか聴かない義兄はNS-1000M。どちらもボリュームを上げていっても不思議とあまり煩いなとは感じないような、いわゆるフラット傾向の音作りでした。名前にモニターと付くほどですから、当たり前といえば当たり前なのですが、あのちょっとだけ艶とコクが感じられ、且つフラットなレスポンスのユニットというか音はとても魅力的です。今ではあまり無い音作り?なのかもしれません。ポータブルオーディオにおいても、そのような音が出てくる、結果として飽きない音作りの機器を探し求めています。

# by olskooljam | 2022-09-23 09:42 | Audio

Portrait de la jeune fille en feu

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邦題「燃ゆる女の肖像」。2019年フランス作品。

VOD(75-inch 4K Ultra HD Monitor + 5.1ch環境)にて鑑賞。

あらすじ
画家のマリアンヌはブルターニュの貴婦人から娘の見合いのための肖像画を依頼され、孤島に建つ屋敷を訪れる。その娘エロイーズは結婚を嫌がっているため、マリアンヌは正体を隠して彼女に近づき密かに肖像画を描き始めるのだが...

これはずっと観たかった一本。最近VODリストに上がってきたので、久しぶりに念入りにシステムを調整。深夜おひとり様で、じっくりとホームシアター上映会開催。贅沢な時間。噂どおりの素晴らしい作品でした。

Noémie Merlant
主演の画家マリアンヌ役。きりっとした表情。そしてピンと背筋の伸びた美しいスタイル。意志の強い役柄の中で、女性的な柔らかさをそこかしこに感じさせる演技。私はあまり知らない女優さんですが、とても印象的です。物語の舞台は18世紀後半のフランスとのことですが、当時こういう女性もいたんだろうなと違和感はゼロです。

Adèle Haenel
令嬢エロイーズ役。美しい。とにかくめちゃくちゃ美しい方。撮影フィルムから伝わってくる瑞々しさというか透明感みたいなもの。涼しげなのですが、どこか寂し気な印象もあるアンニュイな表情。センタースピーカーから出てくる彼女のセリフは潤いに満ちていて、生々しいばかり。HD-D.C.S.が最高に活きてくるというものです。深夜に溜息一つ。

お気に入りのシークエンス
ラストシーンは当然鳥肌。ですが私はマリアンヌとエロイーズが初めて出会うシーン。まずカメラワークが秀逸。両者のドキドキするような、お互いの緊張具合がこちらに臨場感を持って伝わってきます。SEも活躍する名シーン。

劇中音楽については必要最低限。しかもほとんどが環境音。ですが、そのSEが自然でとても音質がイイです。システムを追い込んで聴く価値は充分。また絵画のような映像美。我が家のモニターからこんなに濃厚な映像が出てくるんだと、ちょっと驚きました。一言降参。

Directed By Céline Sciamma.


# by olskooljam | 2022-09-17 16:54 | Cinema

Domi & JD Beck

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Not Tight (2022)

最近ようやく(今更ですが)Twitterを始めました。最初はTwitter独自の(暗黙の?)ルールがよく分かっておらず苦労しましたが、子どもにその意味を分かりやすく説明してもらい、ようやく楽しめるようになってきたところです。ただ、フォローする際の声掛けルール?無言フォロー?どっちが良いのかについては、いまだによく分かっていません。

Twitterを勧められたのはもう10年以上前でしょうかね。こういう世界だったのですね。意味が今頃やっと理解できました。トホホ。

さて本題。Domi & JD Beck。そうです。この2人はTwitterで知りました(きっぱり)。正直お恥ずかしい限りなのですが、キーボードのDomiとドラマーのJD Beckのこのコンビ。まだ22歳と18歳ですって!ちょっと才能があまりに早熟過ぎますね。一体どういう環境であればこういう凄い音楽家が育つのでしょうか。特にドラムのJDなんかは超が付くほどのテクニシャン。まるで若い時の高橋幸宏さんみたいなタイトなドラミング。聴かせに聴かせます。打ち込みの高速ドラムンベースを人間がこうも正確に叩けるなんてもう信じられません。しかもそこには幸宏さん同様に、どこか意識したかのような微妙な音の揺らぎ、タイム感(=気持ちよさ)も感じさせますので無敵です。

アルバムは15曲入。短めの曲ばかりでつないでいきますが、全然駄曲なし。Domiの情感溢れる音色のキーに合わせて、まるでアドリブだけで叩いているような天才的なJDのドラミング。それを受けてまたDomiが世界観を変えた音色で応じる。完全にジャズ。凄まじくカッコイイです。ゲストも大物ばかりで、BNレーベルが力を入れた新人だということを表しています。今日カフェで聴いて記事書いていましたが、世界観が気持ちよすぎてもうなんじゃこりゃ!筆が止まってしまいました。


※ ※ ※


SoulやJazzの揺り戻しというか、NEO的というか、そのような動きは何年も前からあるものです。古くはもちろん帝王Miles DavisやOrnette Coleman。80~90年代だとM-BASE、Teddy Riley、D’AngeloやMaxwell、ATCQやLarge教授にDJ Premier。最近ですとAdrian Young、Jose James。あるいはRobert GlasperやThundercatのようなミュージシャンたち。一回価値観やジャンル的なものが構築されると、必ずそこを打ち破ろうとする者が現れるといいますか、そのカテゴリーから逸脱するような、革新的なスタイルが出てきます(但し必ずそこに深いルーツを感じさせます)。

さあこの異色の2人が次はどの方向にベクトルを向けていくのか。天才的とはいえ2人ともまだまだ若いですので、共演したミュージシャン達から大いに影響は受けていくでしょうし、古いレコードやCDを聴いて驚き、スタイル、スタンスが変わっていくこともあるでしょう。これからどうなっていくのかまだ分かりませんが、イノベーターとしての物凄い可能性を秘めていることだけは確かです。


# by olskooljam | 2022-08-07 22:00 | Jazz

Peter Bernstein

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Peter Bernstein - What Comes Next (2020)

実はここ数年は(といっても5年ほどですが)Jazzばかり聴いています。勿論それ以前よりJazzも聴いていましたが、改めてCharlie Parkerからしっかり聴き直し始めまして、Modern Jazzの名盤と言われるようなモノについては、ほぼ聴き尽くしてしまった状況です。嬉しいような嬉しくないような?

続いて70年代から80年代。リアルタイムの作品も徐々に多くなり、良い作品もめちゃくちゃ多いのですが、50年代~60年代前半と比べると、どうしてもやはり熱量というか、シーンの停滞という意味等で違いを感じてしまいます。ストレイトアヘッドな作品も少ないですしね。

最近のJazzシーンについては、少ししかチェックできていないです。そんな中ですが、このPeter Bernsteinはずっとお気に入りの一人。2020年にリリースされたソロ名義での最新作もよく聞いています。Wes調のギターの音色が堪らなく魅力的な方で、焼き直しの”Simple As That”等、極上のセッションが聴けます(Smoke Sessionsですので音が良いです)。

Peterはどの作品でも、あ、Peterだなこれってとよく分かるフレージングが多い方です。同業者ではDiana Krallとよく演奏しているAnthony Wilsonも好きですが、あちらはソロ作ではいまいちの印象を受けています。勿論クオリティという意味では文句なしです。

リズム隊の二人(Peter Washington & Joe Farnsworth)も素晴らしく、生でNYで聴きたい極上の一枚。


# by olskooljam | 2022-07-23 14:29 | Jazz