<   2018年 09月 ( 6 )   > この月の画像一覧

Nat King Cole

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The Very Thought Of You (1958)

本日の天気は悪くなる一方ですね。こんな日は自宅でゆったりと音楽鑑賞するのに限ります。そうでなくとも音楽ばかり聴いていたいのですが..

Nat king Coleの58年の録音作品。今から何と60年前のAlbumですが、良録音で聴き応えタップリ。タイトル曲はしみじみと丁寧に唄われたバラード。定番の"For All We Know"や"My Heart Tells Me"などのゴージャスで夢のような唄世界を聴けば、まるでテクニカラーのような映像が眼の前に浮かんできます。

今夜は久々にHitchcockの「めまい」でも観ようかな。そんな気分にさせられる、素晴らしきバリトン・ヴォーカルの世界。



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by olskooljam | 2018-09-29 15:36 | Jazz Vocal

Chet Baker

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Chet (1959)

サックスとくれば次はトランペット。Chet Bakerのこの盤はジャケットがまず印象的ですよね。あまり語られることは無いようですが、Prefab Sproutのあの名2ndジャケは、やはりここからもインスパイアされたものなのでしょう。両者共に淡い色合いが絶妙に黄昏ています。

内容の良さについては間違いありません。聴けば本当に素晴らしい演奏の連続であり、やはり食わず嫌いはいけないなと感じる次第です。ドラムのPhilly Joe Jones、ピアノのBill Evansらと組んだスタンダード攻め。ChetのまるでMilesのようにクールなトランペットに酔いしれる一枚。文句ナシです。

このジャケット写真は、カンサスの凄腕リイシュー集団Analog Productionsがリマスターしたお皿から。APは何よりオリジナルマスターに忠実に、極めて自然且つ丁寧なリマスタリングを心掛けてくれますので、安心して聴くことができます。



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by olskooljam | 2018-09-23 23:26 | Jazz

Hank Crawford

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Soul Of The Ballad (1963)

管楽器というのは種類が多く、音色、音域も色々ですよね。私の聴く世俗音楽においては、主役といえばやはりトランペットやサックスです。サックスについては若い時から、官能的で実に色気のある楽器だよなと思っていましたが、その印象は今も変わりません。

Hank Crawfordの63年盤。タイトルどおりの内容な訳ですが、アルトがまあよく鳴っています。"Stardust"なんかは留まることを知らないほどに爽やか。この曲でここまで鮮やかな演奏は聴いたことがありません。まるでDavid Sanbornが吹いているかのようです。というより、SanbornはこのHank Crawfordの吹き方がお手本なのでしょうね。

バックについては、SamのAt The Copaや、Nat King Coleの世界観のようで、またゴージャス過ぎる仕上がりですのでちょっとだけビビりますが、まあこれはこれで良いのでしょう(泥臭くオルガンとかをもっと使ってほしいという思いも少し)。

私の好きなイヤホンの世界でも、管楽器が得意でJazz系に良く合うものがあります。今はCAS-1でゆったりと聴きながら書いていますが、最近ではSatolexのTumuri。雄大なバッキングを程良い空間に表現し、主役のサックス音色については込められた情感を見事に描き出します。Tumuriは本当に素晴らしい。カナルの密閉的な空間におけるSaxもまた魅力的です。




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by olskooljam | 2018-09-21 22:15 | Jazz

Mogwai

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Special Moves (2010)

最近どういうわけかRoxy MusicやDire Straits、Prefab Sprout等の旧譜を聴いています。そこで感じるのは、やはりあの国の音楽は独特の湿り気のようなものがあり、また音作りは洗練されているよなということです。そのことを再認識した次第。

とはいえRock界隈の状況については、最近どころかここウン十年ほとんど聴いていないものですから、本当に知りません。そのことを踏まえてのMogwaiエントリー。

このバンドを知ったのは昨年末くらいでしたか。たまたま見たPVの印象が強烈で、最近でもこういう骨太な表現ができるバンドもいるんだと認識しました。

何しろ見た目があのREMのように地味なのに、出してくる音は暴力的で巨大。そして基本的なスタイルはインスト主体。またギターは何と3本もいて、それぞれがディストーションの効いた轟音を響かせるというもの。形は違えど、受ける印象はまるで若きKing Crimsonかのようです。

このAlbumはベスト盤的選曲のライブ盤。演奏はもちろん録音も大変に良く臨場感のある仕上りです。全曲好みですが、最高なのはやはり"Mogwai Fear Satan"と"2 Rights Make 1 Wrong"。特に後者の叙情性についてはちょっと特別なものを感じさせます。



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by olskooljam | 2018-09-09 15:02 | Rock

Dexter Gordon

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One Flight Up (1964)

パリで録音されたデクスターの64年作品。オリジナル盤の収録はたったの3曲ですが、全曲良演奏ですね。

1曲目"Tanya"はミディアムですが、結構な緊張感が持続するナンバーでなかなか。主役Dexは勿論良いですが、曲を書いたDonald Byrdもまた名演奏。浮遊感のある自分独自の世界観を見せつけます。バラードの終曲"Darn That Dream"などは、お気に入りのイヤホンで深夜に聴くと、演奏の素晴らしさに圧倒されます。

アメリカやフランスでは、私の生まれる前にこのような演奏が録音されていたという事実。聴くたび、築き上げられた文化の違いと、その重みを感じます。大人の演奏を満喫できる一枚。



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by olskooljam | 2018-09-01 16:05 | Jazz

Three Billboards Outside Ebbing, Missouri

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邦題「スリー・ビルボード」。2017年作品。

Blu-Ray盤にて鑑賞(60-inch 1080p HDTV+5.1ch環境)

ようやく鑑賞することができました。予告編を見た時から気になっていましたが、テーマ的には非常に重い題材。しかもキャストが地味で、主役はあのFargoのFrances McDormand。重厚な雰囲気がプンプンします。

Frances McDormand
まあとにかく上手い。Fargoの時もそうでしたが、どの絵においても落ち着いています。そこに年齢的な落ち着きも加わり、どの場面でも不足感は一切感じさせません。眼の動きだけで演技ができるレベルです。冷静沈着。やはり賞を受賞するのに相応しいですね。

Sam Rockwell
以前取り上げた「月に囚われた男」のあの俳優。いい加減な雰囲気といいますか、不安定で微妙なる感情を、ごく自然に醸し出すことができていることに驚かされます。表情やその仕草も監督の思う人物像になりきって演技しています。素晴らしい。

設定はアメリカの(架空の)田舎町。広大なかの地の地方では、根強い人種差別が残っていたり、一筋縄ではいかない多様な事情があるのだと、濃厚な映像を通じて訴えてきます。やはりこれは観るべき一本でした。

Directed by Martin McDonagh.



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by olskooljam | 2018-09-01 12:39 | Movie