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Bill Evans

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Some Other Time:The Lost Session From The Black Forest (2016)

ジャズファンには通称「お城のエヴァンス」と呼ばれ、今もなお愛聴され続ける名盤"At The Montreux Jazz Festival”。リリースは1968年ですから、今から半世紀ほど前。しかしながら録音状態も良く、リマスター盤については何度も繰り返し出されている一枚であり、その価値は今も変わりません。

評価されるのは録音状態は勿論ですが、このピアノトリオ(Bill Evans / Eddie Gomez / Jack DeJohnette)としての活動期間の短さ並びにその超絶的な演奏能力ゆえ。私自身、何度も繰り返し聴き直している作品ですが、確かに例えば"Nardis"などは、一糸乱れぬ演奏という言葉がピッタリ。素晴らしすぎる瞬間が多く詰め込まれている魅惑の作品です。

そこでこの作品。もう出てこないと言われていたそのピアノトリオによる、正真正銘のスタジオ録音。そんなのあったんだ!という驚きと共に世界中で話題になった訳ですが、実際はリハーサルとしての仮録音だったようです。それでもこうして聴くことができるのは、とんでもなく凄いことであり、歴史的な発見!と言われても私は納得できてしまいます。

アナログマスターから起こされた192kHz/24bit音源を実際に聴いてみれば、ファンの感想は色々でしょうが、普通にリリースされていたとしても、普通に良い録音だと評価されていたのでは?と思います。個人的には、ベイスのEddie Gomezは実にいい感じ。ドラムのJack Dejohnetteのプレイ(ミックス)については今一つ。もう少し演奏においても、ミックスにおいても、ドラムを前に出して欲しかったところです。

主役のピアノについては、私は何の不満もございません。どの楽曲においても、いつものあの特別な叙情性とでも言うべき、繊細なタッチが活かされており魅了されてしまいます。やはり今でも特別なジャズ・ピアニストの一人です。

家族が寝静まった深夜。最近は考え事も多くあり、この作品をお気に入りのIEM「Pinnacle P1」でゆったりと聴いています。わずかな時間ですが、一日を振り返るためにはとても貴重な作品になっています。



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by olskooljam | 2018-02-21 16:18 | Jazz

Kenny Drew

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Undercurrent (1961)

Kenny Drewいぶし銀のブルー・ノート作品。とはいえ、このAlbumの主役はといえば、実は管楽器の二人?トランペットのFreddie HubbardとSaxはミドル級チャンプのHank Mobley。この両者がとにかく気持ち良く、全編にわたって吹きまくっています。

タイトル曲はさすがのハード・バップ。けして間違えてはいけないという緊張感が漂います。ところが"Funk-Cosity"では一転してブルージーな曲調。前者から後者へ見事なソロを廻してゆきます。続く"Lion's Den"でも両者は絶好調。そういえばドラマーのLouis Hayesについては、何と驚くべきことに未だバリバリの現役であり、最新作"Serenade for Horace"についても、秀逸極まりない仕上がりでした。

ラストは文字どおり"Ballade"。美しく丁寧なKenny Drewのピアノに続き、管楽器の両者が見事にテーマを唄い上げます。

こういう素晴らしいAlbumを聴くと、Soulの世界も深いけれど、Jazzの世界も同じなんだなと実感させられますね。



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by olskooljam | 2018-02-12 18:37 | Jazz

Wes Montgomery

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In Paris: The Definitive ORTF Recording (2017)

最近良く聴いている復刻盤。復刻と言っても、今まで何度も小出しされてきた音源のようですが、こう丁寧にイシューされるとなるとまた格別。装いも新たになり、改めて新鮮な気持ちで聴くことが出来ます。

私の場合、Bobby Womackからの流れでGeorge Benson。そしてそれから何年も経ってから、このWes Montgomeryへという順番めちゃくちゃな聴き方。しかし年齢を重ねてくると、Wesの自然で落ち着いたオクターヴ奏法が、とてものことに心地よく感じるようになってきました。

個人的に好きなのは、スローの"The Girl Next Door"と"'round Midnight"。特に後者はJohnny Griffinが入ってくる際に聴こえる、"Baby"という茶化した笑い声など、そのリラックスした雰囲気が最高。またお仏蘭西録音だけに、拍手までもが上品です。

この公演は1965年ですか。録音もなかなかのものですし、半世紀以上前にタイムスリップし、観客席に座るのも悪くありません。

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by olskooljam | 2018-02-11 22:48 | Jazz

olskooljam classics vol. 300

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Kipper Jones - Footsteps In The Dark (1990)

足かけ何年?ついにvol. 300まで来てしまいました。

私がブラック・ミュージックの特異なる魅力に目覚め始めたのは、小学校高学年から中学生にかけての頃。その中で当時私が特にスゴイと思ったのが、あのIsley Brothers。ド派手な見た目と、何ともエロいソウル・ミュージック独特のキーボード・グルーヴ。当時ですらシーンからはちょっと浮いていた兄弟達ですが、私はその音楽性に完全に魅了されていました。

Kipper Jonesは数年前、マイスペを通じて個人的に交流があり、以前このブログでも一部その発言を取り上げさせて頂きました。本当に才能がある人で、私と一緒でソウル・ミュージックが心から好きなんだなあという印象でした。一方でこの業界自体には、少し辛辣な意見がありましたね。

この曲はそのKipperがIsleysの代表曲に果敢に挑んだカヴァー。Albumではソウル~ファンク賛歌の名曲"Carry On..."の次曲に位置しており、終盤にあるKipperの語り

"Miki Howard, and The Isley Brothers..."

に続き、間髪おかず強烈なバスドラ!それをイントロにして始まります。Kipperの唄はといえば、ロンのイメージを壊さないようにしながらも、所々でソウルフル且つあの独特な節回しを披露。これがもう堪りません。ベイス、キーボードの使い方も絶妙で、私は正直オリジより好みだったりします。

ソウル・ミュージックの歴史に対する感謝そして愛。けしてセールスにつながった曲ではありませんが、この曲に込められた熱い想いは、私の300クラシックに対する想いと同様かと思います。

変わりゆく同じもの。ソウル・ミュージックって素晴らしい。



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by olskooljam | 2018-02-10 14:47 | olskooljam classics

Gene Ammons

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Boss Tenor (1960)

Soul好きでSaxが嫌いな人はいないと思いますが、Gene Ammonsのゆったりとブロウしながらも、まるで唄うかの如く情感豊かに響くサックス音はソウルそのもの。この楽器の魅力を100%体現しています。

このAlbumは、ジャケ・音質・内容と3つ揃った極上作。激しい音楽を聴いた後の深夜。じっくりと耳を傾けると、その普遍的な良さが更に伝わり、落ち着けます。

録音状態については、年代を考えるとこれ以上ないほど良好であり、ちょっと感動的。オリジナル録音でのSaxは、Lチャンネルから聴こえてきますが、Hi-Res版では中央寄りにミキシング済み?いずれにせよ文句ナシの内容です。

I君、Dextorも最高だけれど、次攻めるならこれとかどう?

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by olskooljam | 2018-02-09 16:50 | Jazz

olskooljam classics vol. 299

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Dennis Edwards - Coolin' Out (1985)

ソロのDennisといえば"Don't Look Any Further"。この曲の重要性はといえば、ファンク・マスターRick Jamesが作り上げた"All Night Long"以上。Soul/R&Bシーンにおいては、これからもその価値が色褪せることなどないでしょう。

とはいえ、当時の私の受け止め方といえばまた別。Dennisの歌唱自体でいえば、2ndソロにおいてのオーティス他絶唱ぶりのほうが、より好みでした。暴力的な爆発力とでもいうべき、ソウル・シャウターの熱き魂。このAlbumのタイトル曲などは大好きな一曲。夜な夜な大音量で、このようなバラードばかりを連続で聴いていた私は、まだまだ未成年でありました。

晩年については、シーンの中心から少し外れたところにいたDennis。確かに色々あったのでしょうが、その個性的で強烈な存在感は、強者揃いの歴代Tempsリードの中においても、まさに別格級でした。



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by olskooljam | 2018-02-09 15:22 | olskooljam classics