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カテゴリ:Movie( 129 )

Green Book

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邦題「グリーン・ブック」。2018年作品。

今から40年ほど前ですが、ルーツというアメリカのTVドラマがありました。当時私はまだ小学生でしたが、母や姉が熱心に観ていて、眠い目をこすりながら一生懸命に観たものです。そのドラマは題名通り黒人の奴隷制度に真正面から取り組んだもので、当時社会現象を起こすほどの話題作でもありました。

主人公の名前はクンタ・キンテ。そういえばこの名前も話題になりましたね。親子三代にわたる壮大な物語ですが、今思い起こせば、あれが私の黒人音楽フリークとなったきっかけの一つなのでしょう。

さて本題です。今年のアカデミー賞でも話題となった一作ですが、週末の金曜に観てまいりました。

Viggo Mortensen
主人公トニー・リップ役。イタリア系アメリカ人をらしく演じていますが、充分様になっています。ここではデニーロ・アプローチ的に体型まで変えてきていますが、個人的には今まであまり注目してこなかったので新鮮です。次に出演する作品が楽しみになりました。

Mahershala Ali
ドン・シャーリー役。実在したミュージシャンという大変に難しい役どころ。Don Shirley自体、恥ずかしながら私は知らなかったのですが、クラシック~ジャズで活躍したピアニストで、大変に気骨ある素晴らしい人物だったのですね。凛とした表情と態度。この時代(1950~60年代)を生き抜いてこられた黒人ミュージシャンに、今回改めて感銘を受けてしまいました。

この映画も、また冒頭のルーツもそうですが、全ての文化には当然ながら歴史があります。私はふだん高齢の方と接することが多いのですが、今現在の社会基盤を築いた方々に対して、常に尊敬の念を持ち話すように心掛けています。

人としての尊厳とは何なのか。これを若い方に問う意味において、この映画はとても分かりやすく優秀ですので、新しいマイルストーンの一つになるのかもしれません。

Directed by Peter Farrelly.



by olskooljam | 2019-03-09 23:02 | Movie

Lorenzo's Oil

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邦題「ロレンツォのオイル/命の詩」。1993年作品。

昨夜20年以上ぶりにVODにて再見(60inch 1080p HDTV + 5.1ch環境)。改めて素晴らしい一作。一緒に観た上の子も感銘を受けたようです。

Nick Nolte
いつもは無骨な雰囲気且つ男臭いイメージの役が印象的ですが、ここでは180度方向転換。難しい役どころを完璧にこなす様はこれこそ主演男優賞級。最近でもウォリアー等での年老いた役回りでいい味を出しています。ずっと好きな俳優の一人です。素晴らしいです。

Susan Sarandon
こちらも鬼気迫る迫真の演技。この題材にして名優二人の共演。文句がつけれない完璧さです。演技派という言葉はこの人にこそ相応しい。

正直なぜBD化されていないのか不思議なほどの名作ですが、テーマが極めて重いので(セールス的な意味では)仕方がない面もあるのでしょう。また監督はMad MaxからBabeそしてこの作品と、ふり幅が凄すぎてファンはついていくのが大変かもしれません。

Directed By George Miller.

by olskooljam | 2019-02-16 19:04 | Movie

The Mule

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邦題「運び屋」。2019年作品。

巨匠の最新作。個人的にはですが、最近これは映画館でみたい!という作品が少なくなってきています。原因の一つとして今まであまりに多くの映画を観てきたために、どこかで斜に構えてしまう悪いクセがあります。この構図はあれだなとか、このエンディングはあれとあれを合体させたのかフムフム、というような感じです。

例えば数年前国内作品でメガヒットした某映画などは、今ではあまり知られていない過去の名作をモチーフにどころか、〇〇〇〇して(映画にそれほど詳しくない)普通の日本人を感動させてしまうといった有り様です。皆が感動したエンディングを観た瞬間、あああと溜息が出てしまいます。

そういったことを知っているのは、はたして良いことなのでしょうか。子どもには、お父さんそこは素直に観ないとだめだよと言われてしまいましたが、確かに知らない方が幸せなのかもしれません。要約しますと、年を重ねるとどうしてもひがみっぽくなるという難しい問題です。

さてこの映画のストーリーですが、実在した90歳(!)の運び屋の物語。監督自ら主演を務めるというお得意のパターンですが、まあ間違いのないクオリティの一本かと思います。私は巨匠のフィルムにおける色使いのセンスと、さりげない音楽の使い方が凄く好みなのです。公開は3月ですか。これは観に行きます!

Directed by Clint Eastwood.



by olskooljam | 2019-01-26 17:54 | Movie

souvenir the movie ~Mariya Takeuchi Theater Live~

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竹内まりやさんの40周年を記念したライヴ映画。2018年作品。

公開初日のレイトショーに行ってまいりました。竹内まりやさんについては、私世代ですともう完全にリアルタイム。そうなると私は何と40年前から彼女の唄声を聴き続けているという計算。改めて過ぎゆく月日の早さに驚いてしまいます。

竹内まりやさんは作品リリースについてもそうですが、ライブとなるとほとんど幻級にされないお方。当然ですが私は会場では観たことがありません。そんな中で公開されたこの映画は、完全ファンだけに向けたサービス品という位置づけ。インタビューとLive映像のハイライト抜粋という内容ですので、ファンとしては見逃す訳にはいきません。

最近はTVやライブでも、口パク疑惑などという言葉をよく耳にします。実際にツアーが長くなるにつれて、主役たるシンガーの声帯は悲鳴を上げてしまい、本来の唄声をファンに届けることができないということもあります。私の好きなDiana Krallなんかも、数年前の来日では体調不良で喉が最悪の調子の日があり、謝りながら演奏をしていたことがあるようです。

今回30年以上ぶりに動きながら唄う姿を見ましたが、本当に凄い。強力な声量と卓越した唄の表現力を合わせ持った、稀有なる日本のSSWであると言うことが良く理解できました。それともう一点驚いたのが、バンマスたる達郎さんのパフォーマンス!ここぞという時にみせるアドリブや唄声(地声)の凄さは、本物のシンガーだけが感じさせるまさにスペシャルな瞬間でした。改めて尊敬。

今回とは別のインタビューの中で、まりやさん自身は達郎さんのことを音楽の人間国宝だと語ってみえますが、自身が既にその域に近づいてきています。もっと言えば世界中で最もカレンに近づいたシンガー。それほどまでに完成されています。この作品はそんな円熟の境地を感じさせてくれました。


※ ※ ※


1984年。高校生であった私は、もう既にどっぷりR&B/ソウルの世界に突入していましたが、達郎さんの作り出すサウンドには一目もニ目も置いていました。当時大ヒットしたアルバム「Veriety」は恐ろしいまでの完成度を誇り、私はこれはもしかして日本のスリラーになるのかも、なんて大げさに感じていたものです。

そして今再びこの年代の音楽が、今度は逆にインターネットを通じた配信により、世界中の耳の超えたDJやリスナーに評価されているようです。



まるでスタジオにChris JasperやErnie Isleyがいるよう。超良質のAORです。サウンド、唄声の瑞々しさ。改めて完成度に驚愕させられますね。今回の映画化においても、この曲の演奏場面こそが個人的ハイライト。世界中のファンに観てもらいたい極上のライブ体験でした。

by olskooljam | 2018-11-24 00:56 | Movie

gifted

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邦題「ギフテッド」。2017年作品。

Blu-Ray盤にて鑑賞(60-inch 1080p HDTV+5.1ch環境)

思いがけず拾い物!子どもがいるお父さん、お母さんは絶対に観ていけない作品。そんなカテゴリーはありませんが、ちょっと反則気味に良い映画でした。

Chris Evans
めちゃイケメンですが、演技もなかなか。観る前は、うわあこれは主役がちょい大根かも、と疑ってしまいましたがナカナカです。一言ごめんなさい。あ、でも...

Mckenna Grace
この子役は上手いですね。この当時で10歳前後でしょうか。自然な表情が素晴らしい。画面を観ていて、愛おしくなる瞬間がたくさんあります。ここまで演技出来れば充分ですし、まるで若き日のJodie Fosterのように感じる方もみえるのではないでしょうか。ちょっと将来が楽しみです。

お気に入りのシークエンスは、バスの中のシーンと産婦人科のシーン。共にMckenna Graceの素晴らしい表情に目は釘づけ。場を感じる感性が並ではありません。猫のフレッドも超かわいい。

映画と音楽。私はこの2つをずっと大切にしてきましたが、さすがに表現として新しいものに出会うことは少なくなりました。それでもこうした普遍的なテーマであっても、丁寧に良い作品に仕上げたものに巡り合えるのは素晴らしいことです。

Directed by Marc Webb.



by olskooljam | 2018-11-10 16:45 | Movie

Behemian Rhapsody

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邦題「ボヘミアン・ラプソディ」。2018年作品。

この映画が公開されるのは勿論知っていました。しかしながらまあ伝記モノですし、仕上がりにはそれほど期待してもいけないのだろうという印象。特に私などはFreddieの絶頂期、まるでど真ん中を体験している世代ですから、あまり信用していない訳です。

昨夜はたまたま仕事が遅くなり、また家族が集まる時間もバラバラでした。そこでふと時計に目をやると、レイトショーが始まるちょうど1時間ほど前。どういう訳か、遅い時間にもかかわらずお腹もあまり減っていない状況。家族もいない。目はまだ冴えている。公開初日。はい、もう行くしかありません!

Rami Malek
Freddieのような個性的且つ特別な人物を、よくぞここまで演じてくれました。背丈は別として?文句を言ったら罰が当たるレベルの超そっくりさんぶり。晩年の姿などはまるで生き写し級。

Gwilym Lee
ある意味Ramiを上回る激そっくりぶり。デニーロ・アプローチの復活です。Brian本人の意見、感想も聞いてみたい。この映画の勝利は彼が握っていたような気がします。

お気に入りのシークエンス。冒頭のシーン5分間と、Freddieが屋敷に篭っているシーン。前者は壮大なラストに繋げる見事なる演出。後者については、Ramiがともかく素晴らしい表情です。どちらも溜息。


※ ※ ※


深夜0時近く。よれよれスーツ姿のおっさんが一人で映画を観て、しかもハンカチで目頭を押さえている。シュール過ぎる光景に、隣の若いカップルなどはさぞかし引いていたことでしょう。気持ち悪くて本当にごめんなさい。でも本当に、本当に良かったのです。

私は女装し喉も絶好調(意外とレア)の時のFreddieを実際に生で観て、Live Aidについては生放送で観た世代。今回はその時の熱くなったあの感情が、何と30年数年ぶりに蘇るという大変に不思議な体験をしました。この秋、真剣にオススメできる一本。

Directed by Bryan Singer.



by olskooljam | 2018-11-10 13:23 | Movie

Three Billboards Outside Ebbing, Missouri

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邦題「スリー・ビルボード」。2017年作品。

Blu-Ray盤にて鑑賞(60-inch 1080p HDTV+5.1ch環境)

ようやく鑑賞することができました。予告編を見た時から気になっていましたが、テーマ的には非常に重い題材。しかもキャストが地味で、主役はあのFargoのFrances McDormand。重厚な雰囲気がプンプンします。

Frances McDormand
まあとにかく上手い。Fargoの時もそうでしたが、どの絵においても落ち着いています。そこに年齢的な落ち着きも加わり、どの場面でも不足感は一切感じさせません。眼の動きだけで演技ができるレベルです。冷静沈着。やはり賞を受賞するのに相応しいですね。

Sam Rockwell
以前取り上げた「月に囚われた男」のあの俳優。いい加減な雰囲気といいますか、不安定で微妙なる感情を、ごく自然に醸し出すことができていることに驚かされます。表情やその仕草も監督の思う人物像になりきって演技しています。素晴らしい。

設定はアメリカの(架空の)田舎町。広大なかの地の地方では、根強い人種差別が残っていたり、一筋縄ではいかない多様な事情があるのだと、濃厚な映像を通じて訴えてきます。やはりこれは観るべき一本でした。

Directed by Martin McDonagh.



by olskooljam | 2018-09-01 12:39 | Movie

The Age of Adaline

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邦題「アデライン、100年目の恋」。2015年作品。

VODにて鑑賞(60-inch 1080p HDTV+5.1ch環境)。

評価も高く気になっていましたが、なぜか何かきっかけがないと鑑賞する気持ちにならなかった作品。時間ができ、ようやくじっくりと観ることが出来ました。

Blake Lively
全然意識したことなどない女優さんですが、いい雰囲気持っていますね。遠くを見つめる時の瞳が美しく、場面場面にて澄んだ瞳を追って観てしまいました。細身のスタイルもこの役柄に合っています。

Harrison Ford
大御所が出演していますが、さすがに上手い。今やとにかく上手いの一言ですね。監督が観客に伝えたい微妙なニュアンスや感覚を、全身を震わせるような演技で表現できるのは、個性的というか、若い役者も見習うべき所作の一つではないでしょうか。

美しい撮影場所等が醸し出す映像と音声についての品位も高く、役者の演技だけでなく、見所の多い一本。テーマ的にも考えさせられる部分が多く、良い鑑賞時間が過ごせたかと思います。

Directed by Lee Toland Krieger.


by olskooljam | 2017-10-22 11:30 | Movie

Alien: Covenant

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待望の新作ようやく公開。

前作「Prometheus」については賛否両論。私はどういう訳か、1からリアルタイムで劇場鑑賞している貴重な生き残り。今回の鑑賞も非常に貴重な体験となりました。

Michael Fassbender
端麗な容姿、低く響く魅力的なセリフ。そして冷たく寂しげな表情。どれをとっても抜群。個人的には「Inglourious Basterds」での、将校役での彼が最高に好みですが、まあとにかく上手い役者ですね。

Katherine Waterston
見た目から、強い女性を演じるにはどうだろうかという印象。ですが、なかなかに映像にハマる演技であり、最終的にはそつなく全てこなしたという印象。なかなか。

このシリーズは最新作が確か4。監督は生ける伝説的な人物ではありますが、既に高齢者。もちろん1から観ている私のような世代についても、皆さんかなりの年齢になっているはずです。重箱の隅をつつけば、色々とつっこみたくなるような場面もありますが、そこはもう、ね。

1979年からずっと続くこのシリーズを、子どもたちに説明しながら、今また封切りで楽しめるなんて、何て素晴らしいのだろうかと。監督に感謝するのみです。

さあ次はアレですね!

Directed by Sir Ridley Scott.





by olskooljam | 2017-09-28 19:04 | Movie

All Things Must Pass

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邦題「オール・シングス・マスト・パス」。2015年作品。

VODにて鑑賞(60-inch 1080p HDTV+5.1ch環境)。

全然観る予定ではなかったのですが、見慣れたフォントに導かれ、昨夜一気に観終えてしまいました。Tower Recordsと言えば、ここ日本ではなぜかまだガラパゴス状態で営業中。ですがご存知の通り、本国では経営難により、既に会社自体が存在しておりません。

音楽好きな私にとって、タワー・レコードといえば青春そのもの。最新の輸入盤CDが格安で手に入り、しかも品揃えについては究極的に枚数ストックがあるという、もう夢のようなレコ屋。一回の買い物で10枚購入など当たり前の世界。一番多く購入した時で一回30~40枚程度は買っていたと思います。今では信じられませんが。

そういえばそうだ、私はあのJeff ReddやAFGMの回収盤が、フライングでソウル/R&Bブースに並んだ瞬間(!)も目撃していたりします。90年代にはLAのあのデカイ店舗も、ハワイのあの店も制覇したなあ。BlackstreetとかNasとか大量に買ったっけ。懐かしい。

この映画はその歴史を、創始者の回想を中心にして描くドキュメンタリー。Bruce SpringsteenやElton Johnが、タワーを熱く語るエピソードなどは、私のような人間にとって、もう至福の喜びです。聴き手と一緒の目線、感覚が嬉しくて堪りません。最高です。

栄枯必衰ですか。レコードやCDが中心だったあの時代は変わりました。しかし私はといえば、まだまだ聴き続けています。BruceもElton Johnも現役です。

Directed by Colin Hanks.



by olskooljam | 2017-05-07 19:14 | Movie