A Magic Wand of Standards (2002)
久々の更新です。突然ですが、皆さんはオーディオの音質を比較する際の音源は、一体何を使用されてみえるのでしょう。私が最近ハマっているポータブル・オーディオでは、当然ですが直接音が耳にダイレクトに響いてくるものですから、クリアで抜けが良いこのGONTITIさんの作品等を使用することが多くなっています。
どの作品も素晴らしく、聴き応えのあるものばかりですが、この"Standards"は企画自体が白眉。誰もがどこかで聴いたことのあるような懐メロを、GONTITI独自の解釈でカヴァー。"Tennessee Waltz"等、透き通るようなアコギの世界が存分に堪能できます。
名機ER-4Sや最近話題のEN120など、マニア評価の高いシングルBA方式のイヤホンでは、GONTITI作品との相性が抜群。弦の響きが美しく伸びやかです。
ここで更に一手間。手持ちのDAPに良質なポタアンを追加してやることで、シングルBAがまるで水を得た魚の如く、生き生きとした艶のある音色に変化。ウットリするような唄世界を聴かせてくれます。
オーディオ機器の組み合わせ、試聴をしていると作業中断ばかり。GONTITIの良質な作品群は、季節の変わり目によく合います。