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FIIO Q15のインプレッションと最近のDAC事情等について

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ポータブルオーディオについては、最近はどのジャンル(DAP、アンプ、IEM、ヘッドホン)についても、ある程度お気に入りのモノが揃ってきました。勿論上限についてはキリがないものの、普段手軽に音楽を聴く上において、これ以上はもう不要じゃないかな?という感じです。それゆえ新機種に対しての購買意欲が(以前よりは)下がり気味になっています。

特にIEMについてはそれが顕著です。以前は違ったのですが、今は50万円前後の化け物みたいな機種を聴いても、音に全く驚かなくなったといいますか、そのくらいまでいくと、細かいディテールの描写や空間表現の違い等を楽しむレベル、領域じゃないのかなという感覚です。これは良いことなのか悪いことなのか(要はやっぱり安い耳なのです)。

ポータブルアンプ(ポタアン)については、相当数の機種数を購入したり試聴したりしましたので、方式やクラス、メーカー別のも含めまして、傾向がつかめてきました。そのため聴く前から、どんな音かはある程度ですが、想像できるようになりました(なってしまいました)。あでもFUGAKUみたいなお化け類は除きます笑

その中でただ一つ。ずっと気になっていたことがありまして、それはDACの進化についてです。今からもう数年前なのですが、ご存じのように業界大手の旭化成(AKM)では、工場で大きな事故がありました。その結果、長い間DACの製造や開発が中止されていたのですが、それが2022年になって再建され、ついに動き出しました。一体再建はどうなるんだろうと気になっていたのですが、その結果生まれたのが、なんと予想だにもしない、まさかのセパレート式DAC。業界は勿論ですが、コンシュマーである我々も驚いた訳です。

その凄さは後述するとして、ここでまず私が今まで聴いたことのある、各種DACの音質インプレッションを記載してみることにします。機器の音質については、DACだけで決定されるものではありませんので、あくまで印象と傾向だけですが、それなりに伝わるかなと思います。

ESSテクノロジー
ES9018
リリース当時あまりの高音質ぶりに、非常に多くの機種に採用されたESS社の名チップ。PCM1795的な整合性ある整った音質ですが、今となっては普通レベルでしょうか。今聞きますと、抑揚が少なく感じられてしまい、そこまで面白味が感じられません。ザ・アベレージという感じのチップ。

ES9038
こちらは最新の9039の前のフラグシップ。多くの機種に採用され、彫りが深く実に素晴らしい音です。しかしながら、ESSについては個人的に何か相性が良くなくて、どのチップも聴いていても、どういう訳かあまり楽しくはありません。それが何かと言われると分かりません。上手く言語化ができませんので、結局は単なる私の一方的なブランドイメージ思い込みだけだと思います。一般的にはAKMとの良きライバルという関係性があります。

Cirrus Logic
CS4398 
やわらかくしかし芳醇な出音。名機AK240の素晴らしい音は、このチップの影響が大きいと感じています。ただアンプ部分をしっかり作り込まないとそこまで良くなりません。軽い音になりがちな印象のチップ。シーラスは音がどこか涼しげで、濃厚というワードなんかとはまさに正反対な感じですが、4398については濃厚さもあり好きなチップの一つです。

Wolfson
WM8758 
落ち着いた実にアナログライクな音。どの帯域もくせがなく聴きやすいです。ただ音の面白味みたいなものはありません。音の拡がりもそれなりです。立体感はあまり感じません。

旭化成AKM
AK4390
とても自然な音。透明感を感じます。しかし音場は若干狭めです。音の分離感についても、現在のDAC標準レベルからすると、そこまで突出したものはない印象です。逆に言うとベーシックで癖が少ないです。

AK4490
音に自然さが感じられるチップ。音場も広大というか雄大。AK380の印象が強く、名チップの一つと言って良いかと思います。据え置きでもPhonitor XのDAC仕様はこちらでしたね。しかし採用機種数については、どういう訳かあまり多くはない印象です。

AK4493
こちらも自然な音。4490より透明感は感じられ素晴らしいのですが、後発品と比べるとわずかにノイジーでしょうか。それでもそれは比べれば、のレベルです。

AK4497
他の同社製DACと傾向は一緒です。素性が良くわずかにシルキーさがあり、大きなクセも感じません。PGTでの印象が強いのですが、ホント、シンプルに音が良いチップです。L&Pでの採用例もあるように、職人のエンジニアが使いこなしたくなるような、玄人志向のチップという感じでしょうか。革命的なセパレート式AK4499EX登場前(夜明け前)は、これが同社最高峰のDACの一つだった印象です。

AK4499
こちらも超高音質ですが、高域にはややデジタル臭が残っている感じがあります。ちょっとだけですがピーキーな印象でしょうか。工場の事故の影響もあり、結果的に採用例はそこまで多くありませんでした。

Burr Brown(TI)
PCM1795
バーブラウンはこの分野の老舗でオールドスクールですが、音自体は馬鹿にできません。できないどころか、今でも音自体は通用するかと思います。1795はWolfsonと同様の自然な音作り。定番の一つですね。程よい高揚感も感じられ、ファンも多い感じです。そういえばLUXMANとかもそうですが、このチップを採用された機種で、音が悪いものって聞いたことがありません。

DSD1793
英国IFIが在庫を大量にストックしている?と噂されているチップ。フォーマットの対応力も広く、後述するPCM1972Aほどではありませんが、透明感もあり自然な出音が良い感じです。イメージとするとややシルキーな音色。どの帯域も柔らかく聴かせてくれます。個人的には好みのDACの一つで、ゆったりと長くリスニングする時などはよく合います。

PCM1792A
これこそKING of DAC。DAC界の頂点に君臨するといって良いです。名チップ中の名チップ。切れ味は鋭いながら、刺さりはなくなんだこれは!という鮮烈な高域。潤いと自然すぎる立体感を感じさせる極上の中音域。低域については、量感は充分なのにタイト。そして充分な層も感じられます。これこそオーディオファイルが最後に辿りつくチップのような、そういう類の名品です。ただ問題は電流食いという一点。ポータブルオーディオでの採用ですと、あっという間にバッテリーがゴリゴリ減っていきます笑。繰り返しますが、セパレート式が出るまではこれが最終回答の一つでした(いや、今でも全然すぎるほど通用します)。

ROHM社
BD34302EKV
旭化成と同じく国産のDAC。DC ELITEでの採用例が有名ですが、これは侮れません。今のところまだあまり有名ではない感じですが、最初聞いてびっくりしました。スピード感がありしかも中音域が伸びやかで、コクもある。わずかな試聴時間で、あ、これはちょっと凄いなと思わせるだけの、高ポテンシャルを感じさせました。今後も期待ができます。

DARWIN
Hiby社の独自DAC。ラダー式のR2Rが基本のDACです。R2Rはとても自然な音であり、NOS派であればこれが最適解ではないのかな?という感じです。ただ落ち着き過ぎていて面白くないという方がいても不思議ではありません。際立つ音域みたいなものはなくて、どの帯域も音のリアルさを感じさせます。しかし派手派手しさは皆無なため、こういう系統(CDっぽい鳴り方)は好みじゃないという方がいても、それはそれで不思議ではありません。ラダー式はオーソドックスな、とても安心できるDACチップという印象です。

S-MASTER
大企業ソニーが誇る独自開発のチップ。音の印象はDACとアンプを一緒に処理するためか、デジタル臭さ(低域の薄さ)がほのかに残る感じです。エスマスは癖が少なく良い音なのですが、そこで好みが分かれると思います。個人的にはエスマスは、DAC機能だけに特化させて、アンプは(もし可能であるならばですが)アナログ段で別処理させたほうが良いんじゃないかなと思います。全然アップデートされないチップともいえます。

上記のように、ESS、CL、TI(BB)、旭化成、ROHM、Hiby、SONY等、それぞれ特徴があり、しかも各社様々なDACを揃えています。どれも作り込み次第で更なる高音質を狙えますが、やはり現在の真打となるとこちらじゃないのかなと思います。
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AK4191+AK4499EX
旭化成が誇るザ・フラッグシップ。デジタル・アナログ完全セパレートDACソリューション。それがこちらのDACなのですが、発表されたのが2022年9月。そして実際に製品化され、コンシューマーレベルで聴けるようになったのが、今では名機の誉れ高いAK産のSP3000。そしてShanling H7でした。前者は単体DAPで、後者はBTポタアンとは違うものの、どちらもその出音は、今まで聴いたことのない種類の音でした。どういうことかと言いますと、まず音の背景が漆黒と言ってよいほどの(気持ち悪いほどの)無音。正確には無音というか、実際は無音ではないのでしょうが、フッと音が消えるようなその奥行きが怖いのです。トンネルの中というか、地下というか。耳を澄ませても全くノイズらしいノイズが聞こえず、その奥行きというか、一つ一つの音の彫りがもう恐ろしいほど深いのです。そのベースがありますので、高域や中高域についても埋もれることなく、出音されます。正確に言うと埋もれているような、まるで深い闇の中からじわじわ高域と中音域が出てくるような、そんな底知れない音なのです。低音域も深くて、ホント目の前にステージが現れるような音質です。ヘッドホンで例えるならばMezeのEmpyrean。あの深い音世界をDACで表現したような、それくらい次元の違うレベルです。

PHILEWEB上では、以下のようにレポートがありますので少しだけ引用してみます。

“AK4191+AK4499EXの組み合わせによるサウンドは、音が出る瞬間のエアー感、立ち上がりや立ち下がりのリアルさに驚かされた。AK4499も空間表現力の高さを実感したが、その比ではないナチュラルさと付帯感のない澄み切ったサウンドである。余韻の階調性の高さ、静寂感のある音場のリアリティを正確に描き切る。それとは対照的にローエンドの太く逞しい音伸びの豊かさ、躍動感あるリズミカルな表現も兼ね備えており、音源の持つ情報量を欠損なく引き出してくれるような感触を持った―”

本当その通りです。これは実際に聞いていただかないと伝わりませんが、明らかに過去のどんなDACでも、ここまで深みある音色は実現できなかった部分じゃないかな?と思います。オーディオの音質はDACだけで決まるようなものではなく、アナログ領域も含め、どれくらい作り込むかで総合的に変化するものなのでしょうが、やっぱり重要なDACの変更は、その影響力の大きさが違うなと思います。

AK4191EQ+AK4499EXは久しぶりに出た化け物級のDACで、それを確信した件がありました。今から2年ほど前ですが、名古屋で行われたポタフェスに参加しました。その時にある(超高級)ケーブルメーカーで試聴させていただいたのですが、DAC事情のお話を聞けたのがそこの社長さんでした。業界では勿論有名な方ですが、その社長さんが今回のAK4191+AK4499EXについては、今までとはちょっと次元の違うDACだとはっきりおっしゃったのです。しかし現時点では、その能力を全て使っている機種はまだ世に出てきていないとも。「あれはスペックもそうですが、ポテンシャルがまさにお化け級であり、本当に能力を使い切った製品が出てくるには、まだ数年は掛かるのではないでしょうか。あれは凄いDACですよ。」と発言されていました。実際その時点では、市場に出ていた搭載製品はまだ数点のみ。しかしそのどれもが突き抜けた高音質であり、え?これ以上のレベルの製品がまだまだ出てくるんだなと、軽い衝撃を受けた出来事でした。

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私は最近FIIO Q15を導入しましたが、これはまさに上記の通りと言いますか、所有している機種とは、傾向の違う音というのが理由です。同DAC仕様の他機種でも良かったのですが、終売であったり、BT接続の安定度、バッテリーの持ち、駆動力などを勘案しまして、今回はこちらになりました。

Q15の運用としては、BTオンリーの状況です。iPhoneはAAC接続で使用していますが、音質的なロスは多いはずですが、それでも満足できる音でリスニングできています。しかしながらちょうどこのタイミングで、携帯電話をiPhone 17にリプレイスしました。そのため、Questyleから出ているQCC Dongle Proを活用すれば、aptX HDやLDAC接続などで、更なる高音質化が期待できます。

そこで早速導入してみました。今回は更にQ15のラインアウト機能も活用しまして、Nutubeの名機DGEHPA-001へAK4191+AK4499EXの音を送り込んでみます。

余談ですがDGEHPA-001については、マニアしか知らないといいますか、知名度はないものの、実に凄いポタアンです。DAC機能のない純粋なアナログアンプですので、ボリュームつまみに全ての機能(オン・オフ・音量可変・バッテリー残量・充電サイン・音量による色別等)を持たせてあるのですが、とても分かりやすく、又めちゃくちゃ良く出来ています。音質についても、IEM用であれば文句なしに良い音で聴けます。筐体デザインも素晴らしく、もしポタフェス等で展示されることがあれば、絶対に人気を博すだろうなと思います。
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Q15とDGEHPA-001との組み合わせ(ICケーブルはALO)。これが実に良かったです。

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Nas DJ Premier - Light Years (2025)
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Pat Martino – Formidable (2017)

IEMはKlipschのimage X10(mod)とベイヤーのT8iE。そして愛機のPinnacle P1等を合せてみました。シングルエンド接続になりますが、こちらの音質はまた赴きがあります。まずBT接続によるロス感はほとんど感じません。その素性の良い出音が、Nutubeでわずかに色付くのですが、そのバランスは何とも絶妙です。言語化が難しいのですが、趣味性のあるオーディオでは、このわずかの違いに価値を見出します(笑)ので、そのような意味ではもう極上です。Q15の特徴でもある深い音色を、更に純化させると言いますか、まるでヴェルベットのような音色。透明感も感じられます。

最近ちょうどNasの新作ドロップされましたが、これ実は結構な良録音なんですよね。内容も聴き応えタップリですが、主役のよく響くラップ、DJ Premierの厚く重ねられたビートメイク。太く鳴り響くブーンバップが最高に気持ち良いです。Pat Martinoのほうは晩年の一作ですが、こちらもギターの響き具合が絶妙。音の消え際が自然で心にじわっと沁みてきます。特にX10のほうが相性が良いです。シングルBAについては、個性的な音質のものが多いのですが、X10は割と上流を選ばないイヤホンです。どのDAPに繋いでも一定の音質が担保されるのですが、ここまでの表現が聴ければ充分です。たった一個のBAが奏でる音とは信じられないほど広い音場。しかもフォーカスがずれません。

それとLDAC接続についてですが、接続も一発で問題ないのですが、AACとの比較では、やはり一段上の音になる印象です。ですがでは全く違うかといえばそうではなく、聴くジャンルにもよるんじゃないのかなと思います。AACはややナローながら、Q15の音質傾向とよく合っており、いい感じのロス具合でまったりと聞けます。前機種のQ5sでも感じたのですが、FIIOのBT処理は意外と優秀で、Q5S+AM2Aで聴くAACは今でも全然悪くありません。有線からのロス感が極小なので、普通に聴いているだけでは、全く違和感がなくリスニングが楽しめます。

Q15もQ5S同様で、BT周りがしっかりと構築されているためか、LDACにするまでもなく、AACで充分な音響体験が可能です。どうやら私には個人的にAACの(ややナローな)音質傾向が合っているようで、Q15では普段はAAC接続での運用となりそうです。
戻りますが、DGEHPA-001とQ15の組み合わせは、聴いている方はあまり見たことがありませんが、ぜひ一度試していただきたいです。
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今度はアンプをTR-17hpに替えて聴いてみます。17hpについては、過去に簡易レビューをしていますが、知る人ぞ知るみたいな立ち位置のアンプです。音のみの評価であれば、同じAクラスで鳴らす(評価の高い)AK PA10と比べても、勝るとも劣らない仕上がりです。好みの差もありますので何ともいえませんが、17hpは開発者の見識と、凄まじいまでの作り込みが音に現れていまして、ポータブルオーディオの強者であっても、驚くほど極上の音響体験が可能な逸品かと思います。
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この組み合わせもまた悪くありません。DGEHPA-001と比べるとパワー感に余裕があるからでしょうか、IEMを軽々と駆動します。駆動するだけでなく、持っている能力を全て吐き出させるような、据え置き級の安定感が感じられます。Q15はどちらかというと暖色系で、Gryphon(超暖色)とまではいきませんが、中高域では角に程よい柔らかさを感じさせますが、17hpに出力させることで、立体感(実体感)が増します。17hpはどちらかというと、送り出しの質に影響されますので、上流で合う合わないはあるのかな?という印象ですが、例えばNW-WM1Zとも合いますし、古いiPhone 4Sと組み合わせても意外と良い塩梅です(4Sは個人的に大好きな音です)。ですがQ15はそれ自体がやや角が丸いという印象で、17hpのMOS-FET的な部分が作用するのか、やや丸さが増してしまいます。ですのでDACのフィルターとつなぐコーデックについては、慎重に選んだほうが良い結果を示すかなという印象です。IEMではP1と組み合わせると落ち着いて聴けますね。

ただ組み合わせとしては、Q15はDGEHPA-001のほうが若干ですが好みかもです。比較して音が良いのは、どちらかといえば17hpのほうです。ですが本格的な音すぎて?これはちょっと真剣に向き合って聴かないといけないなという感覚です。やはり真空管の曖昧さといっては失礼ですが、あの倍音の世界が大好きなのかもしれません笑。でもやはり機器同士の相性というものがあるんだなという印象です。A級アンプの17hpについては、BTレシーバー等ではなく、良質なラインアウトを備えた単体DAPと組み合わせたほうが、結果は更に良いのかもしれません。
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話は少しずれますが、QCC Dongle Proは評判が良いだけあって、全体的な仕上がりがとても良いですね。機器のコンパクトさ・接続の早さ・正確性・接続方法の多さ・音質・専用アプリの分かりやすさ。どれをとっても文句なしです。欠点といえばサイズが小さすぎて無くしそうなのと、筐体がピカピカな光沢仕上げなため、指紋が目立つというその二点程度。今回Q15だけでなく、17とGryphonの組み合わせでもLDAC接続させてみましたが、結果は良好でした。組み合わせるAXEL SPからは、鮮度の高い音が出てきてびっくりです。LDAC接続は本当ハイレゾ級の伝送方法なのだと実感しました。QCCについては、IOSでBTレシーバー使いの方は、一回試していただきたいなと思います。

話は戻りますが、結局私のQ15の使い方としては、

・送り出し:iPhone 17
・BT接続:LDAC可能ですがQ15についてはあえてのAAC接続
・バランス・アンバランス接続:バランス接続がメイン
・GND:オーディオみじんこ3.5mm仮想アース使用
・電源運用方法:デスクトップモード
・組み合わせるIEM:Pinnacle P1、Image X10 Mod etc.
・アナログアンプを組み合わせる場合:DGEHPA-001

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勿論変更はありそうですが、基本的には上記のような使い方になりそうです。しかし今更なのですが、こう長くポータブルオーディオの世界にハマるとは思いませんでした。なんだかんだで、かれこれ10年近くあーだこーだやっています。開始当時(確かDAPはSony A30とiPhone 4SでイヤホンはSendiy M2などでした。懐かしい)から比べますと、今はもう全く別次元の音を聴いているんじゃないかなと思いますが、では終着駅は一体どこなのかな?と。NW-WM1ZやCayin N8も最初聴いたときはもう衝撃的でしたし、HD650やPinnacle P1については今でも愛用中です。ポータブル機器の進化(音質の進化)については、さすがにもう上限近くだと思ってはいるのですが、今回のAK4191EQ+AK4499EXについては、まだまだ上の世界があるんだなと。改めてこの世界でしのぎを削る開発者の方の凄さと、そして音楽を聴くだけでなく、良い音で好きな音楽を聴ける喜びを感じてしまいました。

Q15については上記のような運用が中心になりそうですが、所有している機材については、どれもこれも音が違います。基本的にはウォームな音が好きなためか、はっきりくっきりというような、歯切れのよい音質のものが徐々に減少してしまい、手元には残っていかないのですが、その中で違いや傾向を楽しんでいるみたいな状況です。それとQ15はバランス側の音がとても良いです。ここへきてソニーが提唱した4.4mmのバランス接続は、世界標準となった感がありますが、Q15のバランスについては、ついにシングルエンドの音の自然さみたいなものまでが、備わってきたような感覚があります。

今はHipHopやR&B、Funk、Reggae等については、カーオーディオや据え置きで聴くことが多く、JazzやJazz Vocalモノについてはポータブルでという棲み分けになっています。最近はそこに古い映画のSoundtrackや、Classicも少しだけ聴くようになっていますが、良い音で聴けると感動が倍増するんですよね。

ポータブルオーディオの音の進化については、止まったようで、止まっていなかったようです(すいません)。次のターゲットは決まっていませんが、Hibyが打ち出してきた独自のAI音響再現システム「Sankofa(サンコファ)」は気になっています。サンコファは

LP、MD、CD、カセットデッキ、リール式テープデッキなど、さまざまなクラシックオーディオ機器の音響特性をリアルタイムで再現・シミュレートするというもの

らしいのですが、ソニーさんのバイナルプロセッサーと、どの程度違うものなのかなと。シュミレートされた高性能なDSPなのでしょうが、実際の効果はどうなのか等。個人的にはレコードのあの音圧というか、温かみを感じさせる音が一番好みなのですが、あの音を手軽にポータブル環境で楽しめるとなると、これは本当に凄いことなんじゃないかと思います。うーんやっぱり終わりがないですね笑。しばらくはこのシステムで楽しみながら、期待できそうなサンコファなど、次の展開を待ちたいなと思います。

by olskooljam | 2026-01-01 16:08 | Audio
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