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限りある時間・残された時間について

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scene from the movie classic "Intouchables"

最近はXについては頻繁に更新しているのですが、このブログはもうヤバイほど更新できていません。以前は月に数回だったのが、年に数回というレベルまでに低下。特に昨年なんて酷かったです。でも結局今はnoteが主流なので、旧式なブログ自体が既にオワコン?とは言わないのですが、あまり人気がないのでしょうね。昨年末になってようやくボチボチ更新することが出来るようになりましたが、世の中はどんどんスピードアップしていますので、ついていくのが大変です。今でさえXとブログすら二刀流ができていないので、流行りのインスタなんか絶対無理なような気がします?

さて本題ですが、タイトルの通りです。このブログを始めて、何と既に20年近く経過しているという事実が凄いのですが、一番驚くのが自分が完全に中年ミドル期になったということです。まだまだ若いぞ!という気持ちがあったのですが、小さかった子どもたちも今ではすっかり成人に。体格には結構な自信があったのですが、背丈なんかももうあっという間に抜かれてしまいました。特に上の子なんかはもうプロレスラーかというようなデカさで、会うたびうわ!と驚かされます笑。私自身も最近の健康診断では、20代の頃と比較しますと、なんと1cm以上も身長が低くなっていますので、そのような面でも月日の流れを感じています。

そういえば最近は、街ですれ違う若い人たちについても、顔が小さくて背が高くて、みんな何かスタイルがいいんですよね。これは世代の違いなのか、食生活が欧米化してきたからなのか分かりません。しかしアジア人として地味にすごい進化を感じています。

30年近く前ですが、初めてロスやハワイに行った時のことです。行く前は、背丈や体格で、日本人である自分は小さいほうなんだろうなと思っていました。ところが実際は感じる場面がほぼなく、そうかもう日本人の体格が平均的なアメリカ人に大きく劣るという時代ではないんだなと実感できました(もちろんアメリカにはとんでもなく縦にも横にも極端に大きな人がいるので、そういう方は比較対象外です笑)。今の若い世代だと平均的に更に大きいので、海外へ行っても、引け目を感じる場面が更に少なくなってきているんじゃないかな?と思います。でもこれって実は結構重要なことで、見た目で如実な差を感じないことでそれが自信につながり、グローバルな活躍ができるという一面は、絶対あるんじゃないかなと思います。

そのような訳で、若い時は自分がこんな年齢に達するなんて、分かってはいるけれど、そんなのはもっとずっとずっと先の話。時間は永遠にあるんだから、なんてという意識でした。ところが実際は(当たり前ですが)そうではなく、月日というものはあっという間に過ぎてしまいます。当たり前なのですが、誰もが知らない間に年老いてしまうのです。

音楽を聴くことと映画を観ること。人生の中でその2つが、大きなウェイトを占めている私の趣味は、時間との闘いでもあります。もっとも多感な時期である学生時代は、勿論勉強をしなくてはいけなかったのですが、その勉強時間を作り出すことと、趣味の音楽・映画観賞を両立されることが、どうしてもできませんでした。皆が必死で勉強していたり、部活に打ち込んでいたりする時間は、私の場合大半が趣味の時間に充てており、大事な年齢の時期を完全にそこに費やしてしまいました。

そのおかげで学歴というものには、ちょっとしたコンプレックスがあったりします。ですが若い時に趣味を大いに楽しめたということで、その分だけ?見極める感性だけは、結構磨くことはできたような気がしますので、まあトレードオフということで仕方がない?と言い訳しています笑。

結局私みたいに趣味に対する人生のウェイトが大きい方は、功罪両方という感じです。例えばプロのミュージシャン。大変な憧れがありますが、共に音楽好きという視点で考えると、ミュージシャンになるのは(勿論絶対になれませんが)若干抵抗があります。自分の音楽を追及するには、時間を掛けて良い楽曲を作っていく必要がありますので、私のように音楽を聴く・集めることが趣味の方だと、その分だけ趣味の音楽を楽しむ時間が削られてしまいます。時間軸に限ってでいえばですが、ミュージシャンの方は、自分の音楽を極めることに多忙ゆえ、他人の音楽を楽しむための充分な時間は、どうしても少なくなる訳です。そう考えますと音楽鑑賞が趣味の方は、結局はより深く広く、世界中の音楽を楽しめているんじゃないかなと思ってしまいます。

例えば全然別ジャンルですが、野球界のスーパースター大谷翔平選手。成し遂げていることはただただ圧巻でヒストリーマン。もう凄いの一言です。野球については王さんや星野さんがまだ現役だった頃から観ているオールドファンですが、メジャーでホームラン王になる日本人が出てくるなんて、到底考えられません。圧巻を超えてくる信じがたいレベルの選手です。ところが大谷選手が移動中とかに、よくヘッドホンで聴いている音楽。あれって邦楽なのか洋楽なのか、ジャンルはおろか、何を聴いているのかは全く知りません。おそらく勝手に想像するに、普通のヒットチャートに上がっているような、世間でも人気のある今時の楽曲群等ではないのでしょうか。Xでよく出会うような、ジャズやソウルやヒップホップなどを、深く掘り進めている重症フリークの方がうおおっ!と唸るような楽曲までは、おそらく流れていないんじゃないかなと想像しています。

しかしそれは当然です。そんな音楽を深く極める趣味の時間など、スーパースターには全くありません。何かを成し遂げる凄い方は、だからこそその専門家なのです。ただ唯一イチロー選手は、ヒップホップが好きで結構なマニアと聞いたことがあります(確かお兄さんが(私も通っていた)名古屋の某レコ屋で、すれ違いでバイトされていたなんてことも風のうわさで聞きましたが、本当かどうかは不明です)。若い頃のイチロー選手はファッションなんかもそんな感じでしたよね。でも大谷選手が例えばヘッドホンで、モーメンツの別ヴァージョンのアルバムや、あるいはトリガーのお蔵入り盤とかガンガン聴いていたら、それはびっくりでさすがにお手上げ。完全降伏です笑。

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閑話休題。本題の時間についてですが、目と耳。これについても時間があります。眼についてはレーシックというのもありますが、どちらも必ず全員が劣化し、消耗していく限りあるものです。そんな中で、今よくみかける風景で特に気になっているのが、ヘッドホンやイヤホンを、もう爆音に近い音量で音楽を聴いている方々です。専門店で試聴させていただいている時なのですが、ごくたまにですが、隣で聴いている方の中に、完全に音漏れしているレベルで聴いている方がいるのです。開放型のタイプであれば、ある程度理解できるのですが、それでもシャカシャカではなく、ドドドド!みたいな、ドリルレベルで漏れ聞こえてくる時があります。そのような方は、どちらかというと若い方が多いです。若さゆえですぐに難聴にまではならないのでしょうが、それでも細かい血管は痛んでいるのかな?と思います。私は心配で思わず声掛けしたくなるのですが、そのことを家族に相談したら

「お父さんはどこでも誰にでも、知らない人でもかまわず声かけるので本当にイヤ!また引かれるよ」

と全面否定されてしまいました。私自身目はショボショボで、耳は調子が日によって違うという状態です。どんどん劣化してくると思いますが、今のところはまあまあまずまず、ボチボチという状況です。そのような訳で、声掛けまではしたことはないのですが、音楽とオーディオを愛する同志として?なんだか心配になっちゃうんですよね。特に今20代30代の方でポータブルオーディオを趣味としている方。音量だけはホント注意したほうが良いと思います。スピーカーと違って、ドライバーが耳に近いヘッドホンやIEMは、細胞に与えるダメージが思った以上に大きいです。特にイヤモニはまだ世に出て30年も経っていない分野。長期間に渡って使用を続けた場合に一体どうなるのかは、実は誰もまだ分かってはいないんですよね。


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Brian Johnson of AC/DC

最近はミュージシャンでも、難聴で困っているというニュースをたまに拝見します。例えばAC/DCのブライアンとか、ヒューイ・ルイスとか。国内でも井上順さんとか寺尾聡さんとか。特にドラマーの神保彰さんなんかは、確か聴力検査で「すいません、あのー工事現場で働いている方でしょうか?」と毎回聞かれると発言されていました。ジミヘンとかもそうですが、昔の腕っこきのミュージシャンは、皆イヤモニなど付けずに大音量で且つ長時間連続で演奏していたため、大なり小なり耳にダメージを受けているんですよね。

私も若い時はライブによく行ったのですが、今は正直音の大きさに耐えられなくて、そういう意味で、ちょっとだけ足が遠くなっています。映画館でもIMAXなんかは、ちょっと信じられないほど大きな音で上映していますよね。最近だとマッドマックスとかミッションインポッシブルとか。実際観てきましたが、衝撃的に爆音すぎて、ライブ用の耳栓をしていても、耳がずっとキーンってなっていました。必然的に音が大きくなるクラブとかでも、DJの方については職業的にいちいちIEMをしてなんてことは不可能です。ガンガン鳴り響いている空間の中で、ヘッドフォンで直接音をモニタリングしながら、そして次から次へと音楽を繋いでいく。でもあれは実際相当耳にダメージがあると思いますので、それが蓄積されていくんじゃないのかなと思います。おそらくDJの方はそのことが分かっているので、耳をしっかり休ませているとは思いますが、プレイ時間が長くなる場合などは要注意ですよね。

個人的にイメージしているのですが、おそらくはあと長くて5~10年。ずいぶんダメージを受けてきましたので、これが多分今の聴力をある程度保った状態で、私がリスニングをまずまず楽しめる、残された期間なのかなと想像しています。

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時間は過ぎていく。どんどん過ぎていく。ただただ過ぎていく。何かをしていても、何かをしなくても同時に過ぎていく。誰もが歳を取ると、そのことを嫌でも実感するのですね。大谷選手や、あるいはXでよく見る各分野に特化した専門家の方は、過去にそれこそ膨大な時間を、そこに費やしてきている訳で、だからこそ偉大であり、且つ圧倒的な存在という訳です。一つのことを極めるということは、それだけ大変なことなんだなと改めて思います。

最近は長年の仕事での激務(ともう言って良いかな)と年齢なりのその蓄積により、体調があまり良くはありません。悪いところだらけで、いつ働くことが出来なくなるのか分からない状況です。若い時は無理がきいたのですが、今や中も外もどこもかしこもボロボロです。正直この先に不安があるのですが、最近義兄と話をしていて、ちょっと驚いたことがありました。

兄は小説中毒で且つジャズ好きなのですが、普通にリタイアする年代ということもあり、最近は目も耳も悪くなってきています。先日なんかはもう耳が調子悪いので、以前は外出の際はウォークマンで音楽を聴いていたけれど、今はもう全然聴いていないよと言っていました。なんでも最近は片耳の調子が悪く、耳鳴りがずっと続いているとのこと。でも今まで充分楽しんできたので、その(年齢なりに目と耳が劣化してきたという)事実を受け止めているし、今できることを楽しんでいるから、そんなの気にしなくても大丈夫とニコニコ笑って言っていました。

このことについては、いつか誰もが通過していくことですので、仕方がないことなのかもしれません。ですが驚いたのが、年齢には勝てないということを、抵抗せずにそのまま、あるがままを、ただ受け止めるというそのスタンスです。兄はやるべきことをやってきた人なので、そのような大局で流れを捉えることができるということなのかなと理解しています。でももし自分がその立場になったら。果たしてそんな焦らず、しっかりと事実を受け止めることができるのかな?と思うと、ちょっと自信がありません。絶対に不安感が募ってくるはずです。

そう考えますと、残された時間をより大切に。大切に日々を感謝して過ごしていくこと。若い頃は太く短く生きる!それってカッコいいよなと思っていましたが、そんなスターのような振る舞いは、現実的にはやっぱり無理な訳です笑。高齢になって、身体が徐々に動けなくなって、映画も音楽も充分楽しめなくなる日が必ずやってきます。ACPではないですが、その日が来るまでには、しっかりと覚悟を決めておきたいなと思います。

ただここで問題となってくるのが集めたレコードやCD、オーディオ機器とかの行方。以前仲良しのソウルバーのマスター(高齢)とそのような話をしていたのですが、やっぱり終活では悩んでいたそうです。膨大なレコードコレクションはお店だけでなく、自宅でも場所を占領しているそうですが、いざ売るとなったらマニア相手であれば、一枚一枚がしっかり価値があると思います。ただそれは家族等に後継者がいる場合は良いのですが、そうではない場合は普通に売却するしかありません。マスターにはこの趣味の後継者がいないので、家族には「専門店に電話して一括で引き取りしてもらえれば良い。連絡先まで教えてあるんだよ」ともう伝えてあるそうです。

私も実際同じような状況ですので、やはり最後は一括買取しかないのかなと考えています。最近Xでも、仲良く相手していただいているmonkycut(@monkycut)さんが同じような内容のポスト(辺境のブックオフなんかでまとまったマニアックなコレクションをみると感慨深くなる)をされていましたが、いやあ一緒ですよね。何だかトホホな感じです。

最後はきれいに。立つ鳥跡を濁さず。理想ですが実際なかなか難しいですよね。まとまったようでやっぱりまとまっていませんが、最近はそのようなことを頭のどこかで考えながら、結局はダラダラと好きな音楽を聴いたり、映画を観たりしています。

by olskooljam | 2025-05-16 12:25 | Other
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