![]() 久しぶりのエントリー。最近はXばかりであまり更新はできておりませんが、映画はボチボチで?相変わらず音楽だけは聴いています。そこで最近色々感じていることがありますので、ここらでちょっと所感を記載し残しておきます。 まずXをみていて感じるのが、意外とその平均的な年齢層が(私も含め)高いなあということ。どの分野においてもそれ専門で詳しい方が多く、そうなりますとおそらく概ね40代以上の方が主?で、且つ皆さん経験値が豊富なんだろうなという勝手な印象を受けています。 特に映画に関しては私も相当な本数を観てきているのですが、いやいや半端なく詳しい方がもう何百人とみえます。今更何かをXで伝えたい.. という気持ちが完全に萎えてしまうほど凄いです。萎えるというか、正確には私と同じような感覚や感性の(評論家ではない)ごく一般の方がもうびっくりするほど多いのです。 おそらくですが50代以上のベテランさんが、皆さん映画好きとして、これだけは観てほしい!という名作、隠れた名作を大変上手くXで伝えられています。そこでそれらを既に充分観てきた者としては、正直この高レベルならROMしていいね!だけで、勝手に満足しちゃっているというのが現状です。 ただ中には、若い方じゃないかな?と想像するのですが、何人か映画好きをプロフィールに記載しながらも、ストーリーや結末を書いてしまうという、ちょっととんでもない方も拝見します。特に一番衝撃的だったのが猿の惑星のラストシーンを載せてポストされているのを見た時です。どう理解して良いのか、その事実に最初は仰天したのですが、それに対して特に誰もつっこむことなく?Xでは平常運転してみえるのです。おそらくは皆さん映画を見た感動を伝えたくて、あまり深くは考えずにエントリーされているだけなので悪気はないのかなと想像します。 このようにXでは一部に映画好きの方は、けして踏み込んでいけないネタバレ無法地帯?があるんだなという印象です。映画についてはこれからもまあROM中心で、たまに思うことや観たことを伝えていく程度でいいのかな?という感じです。 今度は音楽についてです。こちらも映画と同様で、各ジャンルごとに大変詳しい方が存在しています。特にロックやジャズ、そしてHIP-HOPの黄金期についてはその傾向が強く、物凄く専門的な知識と非常に良い耳を持ってみえるなという方を多く拝見します。 そのような方のポストは読んでいてとても勉強になり楽しいです。これはXをやっていて良かったなという部分で、たまにコメントしたりしても、皆さんさすがに的確で(気の利いた)返答がされますので、正直にうわすごい!と感じています。個人的にはこの方音楽好きなんだなあという感覚が、深い知見を感じさせる文面や写真から、お人柄と共に一緒に伝わってくるような、そして温かみの感じられるエントリーが大好きです。 私はといえば、メインインフルエンスであるソウルは勿論、ロックもジャズもHIP-HOPもレゲエも映画もポータブルオーディオも同レベルで大好きです。そのためXで出会えるような、各ジャンルの専門リスナーの方々とはちょっと違う、雑多で雑種なリスナーなんだろうなと思います。 そのため上記のような専門家の方とは一見同じようでいて、いやちょっとだけ異なるといいますか、どのジャンルにおいても同等に興味があります。その為いつまで経っても集中して、その一ジャンルだけを聴くことができないので、結局ジャンルの専門にまではなり切れないというのがジレンマの一つです。 それとこれは仕方がないことなのでしょうが、Xでは常に「時間」というのが気になっています。私はオーディオ(今はほぼポータブルのみです)も好きなのですが、オーディオにめちゃくちゃ詳しい方は、機器の選定と調整のほうに時間的な比重が寄ってしまいます。凝れば凝るほど深く楽しめますし、機器の上限がみえない深い世界ですので、一つの趣味としては最高かと思います。 しかしながら同時に幅広い音楽や映画を、それぞれに深いレベルまで追求していくとなると、それに費やす時間はオーディオ調整の時間分が絶対的に足りなくなってしまいます。私も日々、あのポタアンにこのIEMとケーブルを組み合わせて..なんてやっていますが、当然その時間は音楽はいつもの定番が活躍しています。 当然なのですが家庭や仕事、あるいは子育てなどもありますので、この趣味をすべて高次元で両立させることは、結局誰にとっても「時間的に」大変に難しいことなのかなと思います。 それとうちの上の子が実際そうなのですが、どのジャンルにおいてもルーツ立ててしっかり聴いていくということは、Xにおいても今の若いリスナーの方は、あまりいないような?印象を受けています。サブスクでは時代に関係なくオススメが出てきますし、今やレア盤も含め何でも好きな時に好きなだけ好きな音楽が聴けますので、若い方にとって古い新しいという概念はなく、自分にとって今心地良いか良くないか?の2択のような気がします。Xでも古い80年代の洋楽をこれいいです!とポストしているのが、実は大変に若い方であったりして、これは結構凄いことだと思います。 と言いますのも、以前はレア盤は勿論ですが、有名な作品であっても、限りある予算の中で優先順位をつけて徐々に聴いて制覇していくことしかできませんでした。ですのでああ、あの雑誌で取り上げられていたあのLPって一体どんな内容なんだろうか。おそらくプロデューサーが○○で70年代後半だからこんな感じだろうなとか、想像を膨らませていたものです。あるいはレコ屋の店長と仲良くなって、長居して聴かせてもらうなど策を講じたり。まだこじらせたマニア同士なんかだと、互いに絶対に完全な形では聴かせない!みたいな醜い争い?も頻繁にありました(笑)。 ちょっと逸れましたが、例えば、Miles Davis、King Crimson、Stevie Wonder、Marvin Gaye、James Brown、Charlie Parker、DJ Premier、AC/DC、Jimi Hendrix、Ornette Coleman、John Coltrane、Bille Holiday、Isley Brothers、Sly Stone等にしても、先人からの影響をと自らのオリジナリティーを上手く昇華させ、マスもコアも両方唸らせる唯一無二のミュージシャンが何人も出てきました。 今は完全なオリジナリティを感じさせて、音楽をよく知る古くからのリスナーを唸らせるような、革新的なミュージシャンや革新的なジャンルの登場は多くはないか、あるいはちょっとだけ小粒?じゃないのかなと感じています。いや実際並び立つような音楽界の本当の巨人とはっきり呼べるのは(今のところその最後はHip-HopですとJay Dee。ソウルだとD'Angeloくらい?)正直ここ数年あまり登場していないんじゃないのかな?と感じています。 ジャズフィールドでは凄いミュージシャンは、とんでもない数で且つとんでもなく高レベルの方が、世界中にゴロゴロしているのですが、じゃあではマイルスやモンクに並び立つような現代の巨人がいるのか?と言われれば、やっぱりそうとは言い切れず。ちょっとだけ小粒感を感じてしまいます。 ミュージシャンの世界は達人の集まりですので、身勝手なリスナーなんかには分からない特殊な世界。ですが同時に、良い聴き手や良い語り手が、世界中に多く存在していなければ、どちらも発展がありません。難しい問題ですが、共存共栄が理想と言えば理想かな?と思います。 これらの事実を踏まえますと、映画観賞と音楽鑑賞という趣味的な世界においては、確実に昔と違ってきているなと感じます。昔ながらの各分野特化の熱狂的なマニア、フリークが生まれてきた時代は、必要な情報が手元になかったゆえに、飢えた本物の鋭いサブカルマニアが多く生まれたのでしょう。 今の時代は、社会情勢の変化と、携帯電話をはじめとするIT機器の急激な進化によって、逆にマニアがもの凄く生まれにくい環境になってきたのでは?と感じています。それは勿論クリエイターや演者の方にとっても影響がある訳で、互いに影響、刺激し合ってこの文化を高めていくという部分が、どこか欠落してくるのではないかなと危惧します。 電子レンジ的に便利で、一発で聴き心地の良い音楽や、いつかどこかで観たかのような内容の映画ばかりが量産されて、次第に質の高い音楽、オリジナリティーのある映画が少なくなってくる。実際今現実の多くがそうなのではないのかな?と、Xを通じて日々感じていたりします。 イメージ画像で添付しましたが、力強い音楽は困難な時代背景の中で生まれてくることが多いです。Hip-Hopが現在の地位を築いたのも、その苦しい時代があったからこそ。これからの時代の中で、どんなミュージシャンが出てくるのかは勿論誰も分かりませんが、そこにガラパゴス的な?特殊な要素が必要なのかもしれません。 さてそんな訳で本題の音楽と映画の未来。今や先人によって全ての表現がもはや出尽くしたようなこの世界。オリジナリティーの少なくなった世界の中で、今後は今までの人に替わって、今度は革新的なAIの登場と、一部の先進的なクリエイターが合体して活躍するような気がしています。音楽についてはあのビートルズの新曲のようなことや、聴き手が勝手に古い音楽をアプリ上でブレンドさせて、処理して実際は無い曲をあたかも存在する曲のように聴ける時代が来るような気がします。 あと絶対あるだろうと予想しているのが、聴き手による音楽の高度なリミックス。例えばオリジナルではヴォーカル域がオケより奥に位置するような録音。これをアプリ上で、グライコなんていうレベルじゃなく、音質劣化を一切感じさせずにまるでスタジオで本物のミキサーがやったように再生できるようになるんじゃないかなと想像しています。また特定の楽器だけ抜いて再生もできるようになったり。著作権の問題はありますが、技術的には今はそういう時代の、もう一歩手前だということなのだと思います。 映画については、CGの高度化とゲームクリエイターの進化により、映画が先かゲームが先か、どちらも同等のクオリティのものが出てきそうな気がします。シナリオについても、今でもそうなのですが、小説ではなく漫画やゲームが原作のものが、それらを凌駕していくことになるでしょう。特にこの分野では知的な日本人の活躍が今以上に期待できますが、それらの多くの方は、基本オタク文化的なものなので、先人に比べると実体験の絶対量が少なく、古い表現力豊かな名作群を超えていくということは、やっぱりなかなか大変な時代に突入していくような予感がします。 先日観た映画でイタリアの「墓泥棒..」は、可能性を感じました。これは人間の業を深く描いた作品でした。人の深い感性を捉えていくような内容や表現であれば、これからは更に狭く細い道なのかもしれませんが、そのような小作品こそが、本物の映画マニアの溜飲を下げてくれるのかもしれません。 今度は音楽の聴き手についてです。(一般的な)若い聴き手の方においては、過去の黄金期の情報量の異常な多さと濃さ、深さを全て処理することまではできません。それぞれのジャンルにおいて、代表的で且つ表面的な部分においても有名なミュージシャン(例えばソウルでいえばマーヴィンやカーティスやダニーなどまでが一般的に好まれる代表であって、ケニ・バーグやケニー・ハンバーとか、あるいはルー・カートンやオリバー・チータム、ジェームス・フェルプス等までは普通は伝わらないし、結局そこまで深くは聴かれないみたいな)ばかりが聴かれるような気がします。それ以上深入りしたとしても、最新の音楽もドンドンリアルタイムで出てくる現状では、他の情報が多すぎて、聴き込む時間が追い付かないような気がしています。 未来では当たり前ですが、結局リアルタイムで各ジャンルの本当の黄金期を体験することができないので、その時代特有の空気感や背景までは充分に伝わらず、多くをネット上等で追体験する専門家ばかりが存在するようになってきます。ただネットからの情報量は膨大ですので、これだ!と思ったジャンルに特化するのであれば、音楽でも映画でも、逆に昔の評論家を淘汰するような詳しい(いわゆる博士ちゃんみたいな?)専門家が表れてきそうです。 実際最近ちょっと驚いたのが、本屋で映画の専門書を選んでいた時です。実に深そうな専門書でめちゃくちゃ詳しそうな著者の方が、私は中学生の時にセブンを観て衝撃を受けて..という記載をみたのです。いやいやそのとんでもない若さ!その事実にこちらこそが衝撃を受けてしまいました。もはやそんな世代の方が映画の専門書を発刊する時代なんだという。まあでもそれはこちらが単に老いただけで、これからは更にもっと若い方が、往年の名画を語る時代が来ているという訳です。 ※ ※ ※ 私はもう初老というより、今やどっぷりと中年の仲間入り。Xでもブログでも、気付いた誰かがみて単純に楽しんでもらえればというスタンス。これは今も昔もまったく不変です。このブログを昔から知ってみえる方はご存じかと思いますが、ジャズを語るにしてもソウル、HIP-HOPを語るにしても、知っていること、実際に見たり経験してきたことを伝えると同時に、音楽に対する愛情がちゃんと伝わること。そしてそれに対して絶対に嫌味を感じさせないこと。そして誰かがそれを観たり聴いたりして、おおホントにいいじゃんこれ!と共感してもらえること。このブログでもXでも、常にそのようなスタンスでエントリーができればなと考えています。 なんだかまとまったようでまとまっていません?が、最近はそんなことを考えながら映画を観たり、音楽を聴いていたりします。
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