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Thelonious Monk

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Palo Alto (2020)

ようやく涼しくなってきましたね。個人的にはこれからの季節のほうが、どちらかといえば落ち着いて音楽を聴くことができます。そこで今は最近リリースされる(された)モノを中心に、詮索しながら聴いているのですが、興味の対象はといえば、アーカイブが中心です。

その中で物凄く注目しているのがこちら。モンク68年の未発表作品。一度リリースインフォがあったのですが、どういう訳か発売延期となっていたものです。なんでも高校生が企画した演奏会(文化祭?)でのプレイのようで、企画者本人が録音テープを保管されていたという、恐ろしく貴重な代物です。

早速聴いてみましたが、いやあコレは凄い。オープニングの"Ruby, My Dear"は、数あるこの曲の録音の中でも、相当上位に食い込む絶好調ぶり。Charlie Rouse(ts)他メンバーとの息もぴったりです。こんな荒々しくも生々しい、しかも(精神的に)調子がよさそうなモンクの録音が残っていたとは。改めてアメリカの広さに驚かされる想いです。

想像するに、モンク本人からすれば、特別な演奏をしたという想いはなかったのでしょう。ツアー中であっても生活上の足しにはなるし、ちょうど時間もあるのでやるかという、もしかしてその程度のレベルだったのかもしれません。しかしここで聴ける演奏の熱量はそのレベルではありません。

時代的な背景もあり、リラックスした中にもやはりどこか緊迫感が感じられます。ジャズがまだまだアバンギャルドで、かつスリリングでもあった(最後の)時期の録音テープ。貴重すぎるこの蔵出し音源との出会いに感謝するのみです。必聴必携!


by olskooljam | 2020-09-19 11:40 | Jazz
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