![]() 現在の問題として私のSEはバリバリ動くのですが、古いiosの問題でインストールできないアプリがあるのと、そして画面が小さくやはりなにかと不便というその2点です。デザインについては未だに気に入っています。時代の流れには逆らえないのですが、5Gの4Sなどが出れば最高な訳です。ですがそんなことは現実的ではありません。Old SEからNew SEへ。これがやはり自然な流れなのでしょう。 さて、本題です。以前も取り上げたイヤホンなのですが、ここへ来て衝撃の変化を遂げましたので、もう一度だけエントリーしようかと思います。SATOLEXのTumuriは、定価も1万以下と完全にエントリーレベルのIEM。上を見れば10万円を優に超える強烈にバブリーな世界ですので、重度のイヤホンマニアからみれば鼻で笑われてしまうほどの製品かと思います。ですが、こと音質についてはけして悪くはなく、9mm 1DDというシンプルな構造から出てくる素直な表現が魅力的です。 私はこのイヤホンを気に入ってコレクションしていたのですが、職場の音楽好きな若い子(男性ですよ)にプレゼントしてしまいました。非常に喜んでもらえたのですが、昨年末くらいになって(予期せず)再びTumuriを入手する機会がありまして、やはりこれは良いイヤホンだなと感心していたところです。 先日エントリーしたSony NW-WM1A。これにTumuriを組み合わせてみました。接続方法は当然やはりバランス接続だろうと考え、持ち合わせの4.4mm銀メッキ銅線のものにリケーブル。結果は当然悪くなどなく、よりクリアーな音質で楽しむことができました。とは言うものの、何かが足りないのです。普通すぎるイヤホンがただ普通にクリアーに聴こえるだけ。当たり前すぎるその結果に、いつしかケースから出すことはなくなっていました。 リケーブル用の線材については、合う合わないは何度か経験しています。写真のC4-1については元々はPinnacle P-1用に購入しておいたものです。銀メッキ単結晶銅という謳い文句と、重厚なお姿。シブいブラックの被覆も好みです。 ところがP-1とはこれがどういう訳か合いません。P-1の特徴である濃厚な中音域はそのままに、更なる雄大な表現を期待したのですが、そこまでの変化が感じられません。なんというか、つまり他のケーブルと大きな変化が感じられなかったのです。 これはおそらくですが、P-1自体が1DDで且つ比較的大きな抵抗を持っているということが要因の一つかと想像します。ですが電気的な測定をしていませんので、結局のところはよく理解できておりません。とにかくどういう訳か合わず、(悪い訳ではありませんが)好ましい変化までは得られませんでした。ちなみに他の6N銅のリケーブルでは、あきらかに中高音に艶が増しましたので、ただ単に相性というものなのかもしれません。 そこでふと思いついたのが、箱にしまってあったこのTumuriです。そういえばこれもリケーブルできたよなという程度の感覚で、TumuriにC4-1を繋いでみました。端子は3.5mmのシングルエンド仕様です。これを何気なくWM1A等に挿して聴いてみました。 ![]() コルトレーン・カルテットの64年の作品。個人的にここでのサックスの音色が大好きで、Stardust等と共に愛聴盤の一つとなっています。別格の巨人であるColtraneの精神世界を描写するために、各楽器が有機的に繋がりながらも、オーディオ的にいえばそこに充分な分離感を感じさせてほしいところです。 タイトル曲や"The Drum Thing"では、重厚なElvin Jonesのヘビードラミングを量感たっぷりに。主役のサックスは2曲目の"Wise One"や、やはり"The Drum Thing"辺りで。深い悲しみを湛えた音色が聴きどころです。 with C4-1で聴くTumuri。程よく艶が乗った中高域。締まるというよりは深く沈み込むような低域。そして自然に拡散していく音場。音の奥行きや背景の黒さはこのイヤホンで一度も聴いたことがないレベルで、これぞまさにリケーブルの効果。テナーサックスの太い音が心に響いてきます。 ![]() マーヴィンの有名お蔵入り盤。ファンとしてはついにまとめて聴けた!という想いと同時に、統一性のなさというか、あまりに整理し切れていない内容に、うんなるほどなあという感想を抱かざるをえない部分もある作品です。しかしながら各楽曲を細かくみていくと、あまりの名曲の多さにクラクラするのも事実。 今回の作品化にあたっては、掘り師のSalaam Remiなど信頼できるミキサーも参加し、万全の体制にてのリリース。オーディオファイル的にも充分な聴き応えがあります。 with C4-1で聴くマーヴィンの唄声。"My Last Chance"でのテナーからファルセットを行き来するその唄声は、まるで耳元で囁いているかのよう。どうしようもなく艶やかでセクシーです。後半唄からサックスに移る瞬間。手数の多かったドラミングが一瞬マーヴィンの様子を伺うかのように、まるで躊躇うかのように、最高の間を合わせてきます。このスリリングな瞬間を小さなTumuriが、中音域を中心に豊かに表現してくれます。 ![]() 以前も取り上げた発掘系名盤中の名盤。実際はスタジオでのリハーサル録音のようですが、ほとんど完璧な演奏ばかりで聴き応えタップリです。よくDAPの試聴機においてもサンプル音源としてみかけますので、ある意味メーカーのエンジニアさんからも信頼されている音源なのかと思います。 録音レベル的には、Gomezのベースがそこはかとなく目立つのですが、with C4-1ではその重みを充分に感じさせてくれます。分離感はまずまずですが量感があり、何より聴いていて嫌味がなく心地のよい低音です。勿論主役のピアノはコロンコロンとよく転がり、倍音成分も充分に広がっていきます。 上記のような音源との相性は非常に良いと思います。最初はこれが同じTumuriの音なのか信じられず、思わず耳からイヤホンを外して二度見したほどの音質向上。聴いていて思わず、うおお!と声が出てしまったほどです。 Pinnacle P-1のバランス接続と比較してしまえば、立体感や実体感に確かな違いが存在します。さすがに分が悪いのですが、ここまでの音楽性を聴かせてくれれば充分合格。これはこれで完成形に近い音なのかと思います。 ※ ※ ※ イヤホン本体よりケーブルのほうが倍以上高価という変な組み合わせ。普通に考えれば、もっと高価で定番のIEMを買えばそれで終わりの話かもしれませんが、ポータブル・オーディオの世界ではこのような発見が楽しいです。あれとこれを組み合わせて、あの音源をこのケーブルで聴いたらどうなるのだろうか。誰もが行っている音が良くて当たり前の組み合わせではなく、意外な相性を見つけていく道のり。こういう意外な発見には、なんだか年甲斐もなくワクワクしてしまいます。 今回は偶然の産物。ですがこの音は気に入りました。私は音楽ジャンルごとにイヤホンを変えているのですが、Tumuriはジャンルレスという括りです。得意とするジャンルがない代わりに、特に苦手とするジャンルがありません。 例えばNobleのEDC Bell。地味に気に入っているイヤホンの一つなのですが、これなどはジャズしか合いません。コントラバスがグッと深くまで沈み込み、ジャズ専用機といっても良いくらい相性が抜群です。ですがロックやソウル~ファンクなどはどういう訳か自然に聴けず合いません。Tumuriはロック、ソウル、ジャズ、そしてレゲエまで自然に聴ける万能機のように感じます。今回のリケーブルではその能力が増したという印象です。 それにしてもWM1Aはなんだかんだで良く出来ていますね。今回シングルエンドの完成度に改めて唸りました。まだこのイヤホンの持つポテンシャルが計り知れませんが、当面はこれで一軍入り間違いなしです。 試聴環境: Sony NW-WM1A - NiceHCK C4-1 Single Crystal Copper Silver Plated Cable (3.5mm Single-End) - Satolex Tumuri -Symbio Eartips iPhone 4S 64GB - KaiserTone - FiiO A5 - ALO SXC Cryo 22awg Dock Cable - NiceHCK C4-1 Single Crytstal Copper Silver Plated Cable (3.5mm Single-End) - Satolex Tumuri - Symbio Eartips etc.
by olskooljam
| 2020-04-18 14:06
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