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Miles Davis

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The Musings Of Miles (1955)

最近完全な趣味と化したポータブル・オーディオ。今更ながらですが1DDのイヤホンに夢中になっています。多ドラ、多BAでの多層で複雑な表現は魅力的なのですが、聴いているとどうにも疲れてしまいます。

人間の眼と耳は完全な消耗品で、且つ代替品が用意されていないものです。私もすっかり半世紀以上生きていたりしますが、どちらについてもそろそろ終盤戦が近づいてきています。

そのような意味もあって?改めて自分の好きな音を充分に表現し切ってくれるイヤホンは何かと考えるに、やはり最後は定番にして王道の1DD方式。そこに行き着くという感じです。
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1DDでの最近のお気に入りといえば、Noble Audio社のEDC Bellという真鍮製の機種。これなどは中音域~低域が充実していて、且つ真鍮独特の響きが感じられて、あの名機Pinnacle P-1級に並ぶほど好みの音作りです。

※ ※ ※

さて、本題。今更ですがMiles Davis。私はもう相当調べつくしその音楽を聴いてきました。音楽的な特徴もほぼ完璧に理解しましたし、またどのような人生を歩んだ人なのかという背景についても同様です。黒人音楽ばかり40年近く聴いてきている人間として理解し、尊敬しています。

1955年のMiles。30歳の時のワンホーン作品。MONO録音でそれほど熱心に聴いていなかった一枚ですが、今はなぜかこの録音がとても心地よく聴こえてきます。ドラムは大好きなPhilly Joe Jones。リズム・キーパーぶりは毎回感心しきりですが、ここでも貫禄のプレイ。無理無駄が一切ありません。骨格だけで成り立たせています。Red Garlandのピアノはそれほど目立ちませんが、ブルージーで堅実という言葉がピッタリ。

そして主役Milesのペット。出だしの"Will You Still Be Mine?"から快調で、どの曲でも淀みなく唄い上げます。終曲のバラード"Green Haze"もいいですね。テーマを柔らかく気持ちよさそうに吹いています。

若い時はええい、Jazzなんて聴いてたまるか!オレは絶対に死ぬまで骨の髄までソウルを聴いてやる!という気概でした。ところが終盤戦。ソウルを聴けばジャズを聴きたくなり、ジャズばかり聴いているとソウルを聴きたくなります。

やっぱり私も一人の人間。矛盾に満ちていますが、結局は歳を取ったということ。そしてそろそろ疲れてきたということ。荒々しく強いものよりも、実直で心地よいものばかりを追い求めている自分がいます。とはいえ、まさかモノ録音をPCオーディオや1DDイヤホンで聴くことになるとは。いやはや。



by olskooljam | 2019-10-05 09:36 | Jazz
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