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Remember

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邦題「手紙は憶えている」。2015年作品。

VODにて鑑賞(60-inch 1080p HDTV+5.1ch環境)

あらすじ
最愛の妻に先立たれ、認知症も日々悪化していく90歳の老人ゼヴ。ある日、友人のマックスから1通の手紙を託される。そこには、目覚めるたびに記憶を失ってしまうゼヴのために、彼が果たそうとしていたある重大な使命が詳細に綴られていた...

2か月ほど前に観た映画ですが、なかなかの力作でしたので取り上げてみたいと思います。主演のChristopher Plummerをはじめとして、ベテランの役者ばかり出てくる作品ですが、味わい深いシーンが多くちりばめられています。

認知症といえば今では日本中で認識されている社会問題の一つ。アルツハイマー型やレビー等、高齢者になれば誰もがなりえる可能性を秘めている訳ですが、分かっているようでまだ分からないことも多いようです。実際、学会等での症例発表を聞いても、たとえ進行を遅くすることは出来たとしても、では根本的にどう生活していけば絶対にならないのか、というところまではまだエビデンスがないようです。

映画は主人公がまさにその状態にあることを示す場面からスタートします。凄く印象的なシーンであり、今やどの国においても高齢者問題があるということがよく理解できます。

Christopher Plummer
大ベテラン。今回よくこのような役を引き受けたなあという印象。いつもは割と高貴な役柄で起用されることが多いのですが、やはり引き出し多し。どの場面においても、完璧な高齢者を演じきってみえます。酸いも甘いも嚙み分けるとはこのこと。役者魂に引き付けられました。素晴らしいの一言。

この映画は派手な演出は多くありません。また物語自体も主人公の記憶をなぞるかのように、非常にゆっくりと進行します。しかし見終わった後。何とも言えず切ない感情が去来します。心の奥深くに刻まれる、あなたが忘れかけていた思い出とともに。

Directed by Atom Egoyan.



by olskooljam | 2019-04-30 22:36 | Cinema
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