1958 Miles (1979)
Milesの最高傑作といえば、やはり「Kind Of Blue」。Jazzにほぼほぼ無知であった時期から現在に至るまで、これほど深く聴き込んだAlbumはありません。それ故に私はいつでもどこでも困らないように?様々な媒体に同じ音源が入れてあります。
"Kind Of Blue"が録音されたのは1959年。なんと今から60年近く前。聴くたび、録音された当時の厳しい時代背景が頭に浮び、才能のぶつかり合いというか、静寂の中に隠されたその物凄い緊張感に打ち震えます。
このAlbumは「Kind Of Blue」の内外、その時期の歴史的な関連セッションを寄せ集めたもの。録音状態は上から中まで様々ですが、長らく未発表だったことが信じられない素晴らしいセッション揃い。
個人的に好きなのはA面の4曲。題名どおり1958年のセッション。バラード主体の題材ですが、鉄壁のリズム隊に切り込む御大のペットと、Coltraneらのブロウ。Evansはといえば丁寧且つメロウなトーンで寄り添い、主役を引き立てる。柔らかな曲調である"Fran-Dance"における独特の空気感などは、これぞまさに「Kind Of Blue」の世界。録音現場が目に浮かびます。
本日の天候は曇り模様。このような日は、ゆったり家で音楽を聴き過ごし、疲れを癒したいと思います。