Whitney Houston - "Just The Lonely Talking Again" (1987)
ピーター・バラカンさんは自身の名著「魂のゆくえ」の中で、「Whitneyの唄声からはどうしてもソウルが感じられない」と記述されましたが、大好きなSam Dees、Manhattansのこの曲をカバーしてくるその卓越したセンスはどうですか。しかも仕上がりがこれです。完全にもう自分の曲。
ゴシップはあまり興味がありませんし、遠く離れた日本の一ファンがどうこう言うつもりはありませんが、Whitneyはこと、音楽に関しては、その才能だけではなく自身のルーツたるGospelの歴史にも(レコードにも)関心を寄せていましたし、ここぞという時の爆発力も含めて、充分本物のソウル・シンガーと名乗る資格があったかと思います。
衝撃的でしたし、こういう取り上げ方しか出来なかった現在のキャリア、事実が悲しい、、その一言です。