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木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか

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「日本沈没が起きても、おまえだけはきっと生き延びるだろう..」

小学六年生時、担任の先生にふと言われたその言葉は、クラスメイトの悪友達には誇らしくも何やら恥ずかしいような、何とも言えないムズがゆい思いをしたものです。

中学へ入学した時のことです。他校の生徒と一緒になり、うーん、そんなに大した奴はいなさそうだな、、と思ったのもつかの間、見た瞬間

「ん?こ、こいつはちょっと勝てないかも..」

と唯一あきらめモードになった子がいました。結局しかし、会ってすぐ友人になってしまい、結局3年間一度もけんかすることなく卒業しましたが、そういえば柔道部を引っ張り、同時に勉学も高いレベルで両立させた、真に凄かったあいつは今どこで何をしているのだろうか。

あの夢枕獏先生をも感涙させた、増田俊也先生渾身の名著「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」。戦前戦後、激動の昭和に生き、歴史に翻弄された史上最強の柔道家・木村政彦先生の生涯を記した本年度No.1のノンフィクション作品。

皆さんは既に読破されましたでしょうか。感動という言葉だけでは語り尽くせぬ、まさに魂を揺さぶる漢の一冊かと思います。

※ ※ ※

さて、中学の時唯一かなわないなと思ったその友人は今、なるほど東京の某六大学で柔道部の監督をしているみたいです(ネットは便利です)。現役を長く続け、あの山下先生らにも指導を受け、オリンピックまでもう少しというレベルでしたが、要所で怪我に泣かされたという事実。そういえば互いの友人を通じて伝わってきていたことを今、猛烈に思い出しました(^^;。しかもブログを読むと、どうやらこの本にも登場する木村政彦先生の愛弟子・岩釣先生にも、指導を受けたことがあるらしい...

何年ぶりになるでしょう。久しぶりに連絡を取り、この本の続きをあいつに聞いてみるのも、ちょっとオツなものかな。
by olskooljam | 2011-12-10 01:55 | Book
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