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邦題「ギフテッド」。2017年作品。

Blu-Ray盤にて鑑賞(60-inch 1080p HDTV+5.1ch環境)

思いがけず拾い物!子どもがいるお父さん、お母さんは絶対に観ていけない作品。そんなカテゴリーはありませんが、ちょっと反則気味に良い映画でした。

Chris Evans
めちゃイケメンですが、演技もなかなか。観る前は、うわあこれは主役がちょい大根かも、と疑ってしまいましたがナカナカです。一言ごめんなさい。あ、でも...

Mckenna Grace
この子役は上手いですね。この当時で10歳前後でしょうか。自然な表情が素晴らしい。画面を観ていて、愛おしくなる瞬間がたくさんあります。ここまで演技出来れば充分ですし、まるで若き日のJodie Fosterのように感じる方もみえるのではないでしょうか。ちょっと将来が楽しみです。

お気に入りのシークエンスは、バスの中のシーンと産婦人科のシーン。共にMckenna Graceの素晴らしい表情に目は釘づけ。場を感じる感性が並ではありません。猫のフレッドも超かわいい。

映画と音楽。私はこの2つをずっと大切にしてきましたが、さすがに表現として新しいものに出会うことは少なくなりました。それでもこうした普遍的なテーマであっても、丁寧に良い作品に仕上げたものに巡り合えるのは素晴らしいことです。

Directed by Marc Webb.



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# by olskooljam | 2018-11-10 16:45 | Movie

Behemian Rhapsody

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邦題「ボヘミアン・ラプソディ」。2018年作品。

この映画が公開されるのは勿論知っていました。しかしながらまあ伝記モノですし、仕上がりにはそれほど期待してもいけないのだろうという印象。特に私などはFreddieの絶頂期、まるでど真ん中を体験している世代ですから、あまり信用していない訳です。

昨夜はたまたま仕事が遅くなり、また家族が集まる時間もバラバラでした。そこでふと時計に目をやると、レイトショーが始まるちょうど1時間ほど前。どういう訳か、遅い時間にもかかわらずお腹もあまり減っていない状況。家族もいない。目はまだ冴えている。公開初日。はい、もう行くしかありません!

Rami Malek
Freddieのような個性的且つ特別な人物を、よくぞここまで演じてくれました。背丈は別として?文句を言ったら罰が当たるレベルの超そっくりさんぶり。晩年の姿などはまるで生き写し級。

Gwilym Lee
ある意味Ramiを上回る激そっくりぶり。デニーロ・アプローチの復活です。Brian本人の意見、感想も聞いてみたい。この映画の勝利は彼が握っていたような気がします。

お気に入りのシークエンス。冒頭のシーン5分間と、Freddieが屋敷に篭っているシーン。前者は壮大なラストに繋げる見事なる演出。後者については、Ramがともかく素晴らしい表情です。どちらも溜息。


※ ※ ※


深夜0時近く。よれよれスーツ姿のおっさんが一人で映画を観て、しかもハンカチで目頭を押さえている。シュール過ぎる光景に、隣の若いカップルなどはさぞかし引いていたことでしょう。気持ち悪くて本当にごめんなさい。でも本当に、本当に良かったのです。

私は女装し喉も絶好調(意外とレア)の時のFreddieを実際に生で観て、Live Aidについては生放送で観た世代。今回はその時の熱くなったあの感情が、何と30年数年ぶりに蘇るという大変に不思議な体験をしました。この秋、真剣にオススメできる一本。

Directed by Bryan Singer.



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# by olskooljam | 2018-11-10 13:23 | Movie

Thelonious Monk

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Criss-Cross (1963)

ソウルファンから見たThelonious Monk。その巨大な存在自体はもう30年以上前から、様々な媒体を通じて認識していましたが、いざドップリとJazzも聴くようになると、改めて異質な人物だという認識を持っています。

このAlbumは63年録音ですが、数あるMonkのソロ名義作の中では聴きやすいほうなのでしょうか。ピアノのタッチは相変わらず独特ですし、テンポも読みずらいのですが、"Hackensack"、"Eronel"などを始め、全体としては割と(いやしっかりと)ハードバップしている作品です。

Thelonious Himselfのような、Monkの世界観出しまくりの作品も好きなのですが、聴くたび深く考えさせられてしまいます。そのような意味では、やはりこのような(比較的)分かりやすくて、聴きやすい作品が残されているのは良いですね。オーディオ的にも充分良録音です。



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# by olskooljam | 2018-11-04 15:39 | Jazz

Bill Evans

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Live at Art D'Lugoff's: Top of the Gate (1968)

最近ポータブル・オーディオの試聴会があり、参加してきたのですが、そこである高級DAPの音を聴いて結構な衝撃を受けました。自分の持っているイヤホンから聴いたことがないほどに生々しく、そして色気のある音が出てきてしまった?のです。

改めてオーディオっていいなあと思わされたと同時に、ああ、まだまだ道のりは果てしないのだと大きな壁を感じてしまいました。

※ ※ ※

しっかりとは聴いていなかったEvansの未発表ライブ盤。68年録音ですが、(内容はともかく?)これがなかなかに興味深い音質。なんでもNYはヴィレッジゲートの階上で演奏された実況盤らしいのですが、他の完成されたライブ盤と比べると一目瞭然。ノイズが多く、肝心のピアノについてもモノラル的で立体感に欠ける録音です(演奏自体は悪くはありません)。

観客の声も当然入っていますし、Hi-Fiというにはちょっと違う感じなのですが、聴くとなぜか「妙に生々しく聴こえる」不思議さ。まるで隠し撮りのような、いや失礼を承知でいえばブートのような録音なのに、いい音に聴こえるのです。CAS-1で聴けば、目の前でゴメスがウッドベースを弾いているようで、50年前の2階の観客席が蘇ります。

最近はハイレゾ音源を真空管アンプを通して(わざと歪を通して)聴くことも多いのですが、モノラル作品やこういう実況盤というのも、ある意味ではハイレゾ向きの素材なのかもしれませんね。大変に素晴らしい仕事です。



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# by olskooljam | 2018-11-04 14:25 | Jazz

Freddie Hubbard

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The Body & The Soul (1963)

読書の秋。今日は地元の図書館にて、ほんのわずかの時間ですが過ごしてまいりました。

最近はというと、Jazzについて書かれた雑誌や文献を探しては読むことが多いのですが、理論や演奏方法など、読むたびなるほどなあと勉強になることばかり。ディスクガイドなどの項では、知らない作品の中から興味がある共演者を見つけては、フムフムと頷くような読み方です。

Freddie Hubbardの63年の作品。文脈の中においては地味なAlbumなのでしょうが、内容はとてものことに充実しています。Wayne Shorterがアレンジしたストリングスをバックに、Freddieが気持ち良く吹き上げる一枚ですが、印象的にはジャケ同様で非常に内省的。表題曲においても丁寧な表現です。バラードの"I Got It Bad (And That Ain't Good)"や"Skylark"においては、落ち着き払った演奏ぶりにより、曲解釈の深みは充分。

こういう作品を聴きながらの読書。時間の流れがとてもゆったりと感じられます。Freddieのトランペットが描き出す特別な情景。その音色の奥底に流れる慈しみや悲しみ、そして溢れ出るソウル。



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# by olskooljam | 2018-10-20 21:13 | Jazz