MQA

d0056703_22233024.jpg
ここ最近は何年かぶりにポータブル・オーディオの世界にハマってしまい、特にイヤホンの進化といいますか市場の大きさそのものに驚いている状況です。

今度一度取り上げてみようかと思っていますが、中には10万以上もする音も価格も全く化け物みたいなイヤホンもあり、一体どこまでいくのかその行く末を(参加しながら)興味深く見守っている最中でもあります。

ところで聴く音楽そのものに関しては、私はいつものようにソウル中心ではあるのですが、音源についてはCDをALACやFLACに変換してPCやDAP+ポタアンにて聴いています。ALACやFLACは優秀な圧縮変換方式ですが、ファイルのサイズについていえば元ファイルからそれほど小さくなる訳ではありません。概ね7割程度になるだけです。

CDは登場した瞬間から聴いていたりしますが、CDのFLACやALAC化がいくら優秀なフォーマットとはいえ、それだけではこの時代においてさえ更に実質CD以下の音質で聴くことになります。じゃあ話題のHi-Res音源を買えば良いのですが、私の聴くような音楽といえば、そもそもがCDすらなかなか無いようなものが多いという。またハイレゾはファイルが異常に大きく、特にDSD256などはアルバム一枚で1GB以上にもなってしまいます。私のDAPは128GBとまずまず大容量なのですが、DSD音源ばかりになればもう全然入りません。これは意外と大きな問題です。

そこでこの「MQA」。

https://www.hires-music.jp/mqa/

MQAは膨大な情報量を持つ、スタジオクオリティの音声ファイルを、CD並のコンパクトなサイズにロスレスで圧縮する『オーディオ折り紙』と呼ばれる独自技術を採用。現信号をカットしたり、あるいはダメージを与えることがなく、効率が良い符号化技術です。従って同じ容量のハードディスクなどに、より多くの楽曲をコレクションすることが可能になります。また、従来のデジタルフィルターの作用による、音質劣化も抑えることができます。

さらに、ファイルサイズが小さくなることで、楽曲のダウンロード時間もオリジナルのフォーマットに比較して大幅に短縮されます。MQAはスマホや携帯プレーヤーでもハイレゾを気軽にストリーミング楽しむことも可能とするなど、新しい音楽スタイルの可能性を広げます。

詳しくは上記のリンクを見ていただきたいのですが、音の折り紙という、今までの圧縮方式の更に上を行く物凄い強力で効率の良い考え方です。読んでいて唸ってしまいました。

私のオーディオ環境ではMQAはまだ完全未対応で聴くことが出来ません。しかしながら、次期IOSというか、APPLEやSONY、A&K等が準標準フォーマットという括りにてこのMQAに対応する等の動きがあれば、市場は一気に加速するのではないかと想像しています。それくらい期待のできる高圧縮且つ高音質な新フォーマットかと思います。

圧縮音源の未来図は本命のFLAC、DSDではなくMQAがその鍵を握っているのかもしれません。


[PR]
# by olskooljam | 2017-02-06 22:56 | Audio

Robert Glasper Trio

d0056703_22422372.jpg
Covered The Robert Glasper Trio Recorded Live At Capitol Studios (2015)

Robert Glasperの精力的な活動をみていると、楽器は違えどMilesが乗り越えたかった、やりたかったのはこういう動きだったのではないかと思わされます。

これは奇をてらわずにストレートな表現のアコースティック・ピアノ・トリオで描いた作品ですが、内容は大充実。Joni MitchellやRadiohead(!)の意外過ぎるカバー曲群を、一発録音DSDのような生々しいな音質で記録しています。まるで聴き手を名門Capitolスタジオのブースへ誘うかのように。

Milesはけして他者、他ジャンルに媚びませんが、RobertはといえばJazzの壁なるものをごく自然な形で超えてこようとする。また超えている瞬間もある。そのように感じています。



[PR]
# by olskooljam | 2017-01-31 23:10 | Jazz

The Tony Williams Lifetime

d0056703_17083449.jpg
Emergency! (1969)

70年代のMilesの存在感とその動きを辿っていくと、MilesはJazzとFunkを繋げていく太い幹そのものだと気付いていきます。

超絶ドラマーTony Williamsがリーダーのこの作品も、その幹から枝分かれしたものではあるのですが、変則3ピースで何かを生み出そうとする、まるでグツグツと煮え立つマグマのように熱い演奏が収録されています。全8曲。

聴いているとどうしてもTonyの(凄まじい)ドラミングに耳を傾けてしまうがちですが、ギターのJohn Mclaughlinも相当変なトーンで応戦しています。Jazz基調でありながらも時折ディストーションの効いたフレーズを織り交ぜ、緩急自在に弾きまくり!

Jazz Rock、Jazz Funk呼び名は何でも良いですが、こういう実験的でありながらも聴き応えのある重量級作品を、現代シーンの中においても聴きたいものです。

[PR]
# by olskooljam | 2017-01-22 17:28 | Jazz Rock

Doug Carn

d0056703_15490712.jpg
Infant Eyes (1971)

BLACK JAZZ RECORDS BJ-3。全7曲収録。もうこのレーベルは凄いですね。ハズレが全然ありません。

ソウルファン的にはJean Carnの歌唱に心奪われるような一作でもあるのですが、何よりAlbum全体に漂うこのスピリチュアルな雰囲気。タイトル曲や"Moon Child"のクールな感触がもう堪りません。

私が黒人音楽に興味を持ち始めたのは1970年代後半からなのですが、70年代の初めにはまだこのような気骨ある音楽家がたくさん存在していたのですね。

前向きに音楽を聴きたいところですが、過去の遺産が凄すぎて振り返りが大変です。嬉しい悲鳴。

[PR]
# by olskooljam | 2017-01-21 16:04 | Jazz Funk

José James & Jef Neve

d0056703_13354246.jpg
For All We Know (2010)

後追いのJosé James。これはピアニストのJef Neveと共演した作品ですが、収録曲は有名スタンダードばかりの全9曲。私の気に入ったNo Beginning No Endとは趣が違い過ぎる一枚ですが、これも実にいいじゃないですか。

冒頭の"Autumn In New York"から二人の唄世界に引きずり込まれます。ピアノも唄伴というにはやや独創的なアレンジですが、録音も良く深みに落ちてしまいます。タイトル曲の"For All We Know"については、ソウルファンの立場とすればDonny Hathawayと比較しなくてなりませんが、Joséの声域(低音の魅力)とクールな表現もまた別の魅力に満ち溢れています。

昨夜は今年の初雪でしたが、今日もまた冷え込んでいますね。こういう時は家でジックリ映画や音楽鑑賞に浸りたいものです。

[PR]
# by olskooljam | 2017-01-14 13:58 | Jazz Vocal