Sonny Rollins

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Way Out West (1957)

サックスの巨人によるピアノレスの超名作。ジャケのインパクトも凄いですが、これ録音の良さにも驚かされますね。1957年(昭和32年!)にこのような録音が残され、また高品質なマスターテープが今も存在しているということは、本当に凄いことだと思います。

全曲名演ですが、バラッド"Solitude"はいつ聴いても味わい深い。ほのぼのした表題曲やスウィングの"Come Gone"辺りも最高。しかし非常に不思議なのは、後に追加された別テイクの仕上がり。録音状態がオリジナル・テイクより一段上のレベルにあり、何でこちらが採用されなかったのだろう?と思うほど、素晴らしいのです。

本作は当時多忙だったゆえのRollinsが、LAのツアー最中にわずか1日で作りあげたとのこと。それが今日に至るまで、多くのJazzファンに支持され続け、今もこうして聴き続けられているという事実。音楽のマジックです。

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# by olskooljam | 2017-06-17 12:04 | Jazz

olskooljam classics vol. 296

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Tony Momrelle - Freetime (1999)

もう一曲。中庸ミッドR&Bダンサーのお気に入りを。定番Albumの表題曲。最近手に入れた超小型DAPで聴くこの曲は、中高域が非常に滑らかであり、かつR&Bトラックのキモとなる低域についても、安定度は抜群。Tonyのエモーショナルな唄の魅力が、更に引き立つ仕上がりです。

しかしTony Momrelleはいつ聴いても本当に素晴らしい。ダイナミックで抑揚もあり、感情が聴き手にダイレクトに伝わってくる。R&Bクルーナーもいいですが、ソウル・シンガーたるもの、やはりこうでなくてはいけないと、改めて感心そしてまた感心。



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# by olskooljam | 2017-06-10 13:34 | olskooljam classics

olskooljam classics vol. 295

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Portrait - You (1992)

バリバリのNJS作品の中において、いぶし銀の如く光る一曲。こういう何でもないような(地味な)ミッドR&Bダンサーは、その通りAlbumの中ではどうしても見過ごされがち。しかし今でも聴けるのは意外とこういう楽曲なんですよね。

キーボードの印象的なフレーズとPhillip Johnsonの軽やかな唄い方の魅力。共に文句ナシ。プロデューサーのMichael Angelo Saulsberryの音選びセンスに、ただただ感心。


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# by olskooljam | 2017-06-10 13:15 | olskooljam classics

Prophet Jones

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Prophet Jones (2000)

久々のR&B。といっても定番Majusty唯一のAlbumをエントリー。2000年作品ですから、もう15年以上前なんですね。それはこちらも年をとる訳です。

これは当時、本当に期待した作品でした。まずレーベルがMotown。またメンバーにはあのStacy Lattisawの弟がおり、更に何とex-ME-2-Uの実力者Tony Dumasまでが在籍。ある意味NEの小型版のようなイメージを持っていました。

内容も充実。Majustyとしての先行シングル"I Know You Wanna"や、Stevieカヴァー"All I Do"はさすがにきっちりとした仕上げ。ややオールド・スクール・マナーなダンサー"Doin' Me"は、時代を超えていく普遍的な良さを感じさせます。今でも充分通用するといえば、O'jay'sカヴァー"Cry Together"での唄バカ、唄王者ぶり。まさかこの曲を唄い上げるような若手が出てくるとはと、本当にド肝を抜かれたものです。これにはソウルフリーク全員が大興奮!

ことセールス的には惨敗だったProphet Jones。とはいえシーンを追いかけていると、たまにこのような良いグループ物にも出会えるということですね。

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# by olskooljam | 2017-05-28 15:13 | R&B

Miles Davis

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Relaxin’ (1956)

Miles Davisを聴くということ。それは何だか特別な感覚があり、思わず正座したくなるような緊張感が漂います。しかし中にはこのような作品もあるのですね。1956年のPrestige録音。非常に柔らかい印象の、題名通りリラックスした音源集。

ピアノはRed Garland。ドラムのPhilly Joe Jones、ベイスのPaul Chambersとの連携はもう抜群であり、けしてMilesの前に出過ぎないわきまえぶりには頭が下がります。Milesはといえば絶好調にミュート。素晴らしい阿吽の呼吸。若きColtraneは何だかひたすらに豪放。それもまたヨシ。

曲の前後で、RVGスタジオでの会話まで収録されていますが、それもまたこの音源の良さかと認識しています。ただ欲を言えば、もう少し良い音質で残しておいて欲しかったかなあ。とはいえ1956年のヴィンテージ録音ですから、これはこれでこの音質だからこそまた味わいがあり、良いのかもしれません。ベテランのJazzリスナーになると、あえてMONO音源を探し出し、突き詰めた最高のオーディオ環境で聴くくらいですからね。私はその境地にはまだまだ達していません。

そういえばソウルの世界においては、例えばゴッドファーザーJames Brown。JB研究の第一人者として有名なCliff White氏は、JBの特にMONO音源が好みらしいですね。モノ録音は、当然ステレオのようなセパレーションはスポイルされるものの、何とも言えず生々しく、そして迫力があります。しかし貧弱な装置で再生すると、本当に貧弱な音で楽しくないというのが私の印象です。とはいえDoowopなどは、モノであるからこそのあの雰囲気。あれはあれでラジオから流れてくると、すんなりと楽しんで聴いてしまいます。

CDの先にハイレゾという言葉が存在するような現代。何年か前に古いハリウッドの白黒映画を、現代の技術を持ってカラー化するというような、大胆且つ批判を浴びた企画がありましたが、こと音楽の世界においてはどうでしょうか。

リマスターのその更に先には、新しい革命的な技術が開発され、モノ音源をステレオ化し、楽器ごとに自然なサンプリングが施され、そして現代の録音として奇跡的に蘇る!そんな(バキみたく)漫画のようなことが実現されるかもしれません。そしてその更に先にはまた揺り戻しがあるかもしれません。その時に聴く音楽はといえば、この作品のように、けして音質だけでは語れない何かがあるのかもしれませんね。



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# by olskooljam | 2017-05-25 17:39 | Jazz