Gregory Porter

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Insanity feat. Lalah Hathaway (2016)

待望の新作が控えているGregory Porter。今では世間的な評価が確定した、大変に優れたヴォーカリストの一人かと思います。

私はといえば、どうしてもソウル視点でみてしまいますので、もう少し激しく、滾るような瞬間が多いと満足できたりするのですが、そもそもの出自が、あのNat King Cole由来ということですので、完全にお門違い。ここは一つ、スムーズでアダルトな唄世界に身を委ねていくべきです。

この曲は大好きなLalah Hathawayが客演していますので、 JazzとSoulの狭間にだけ漂う、独特で魅力ある空間を堪能できる仕上がり。互いの見せ場の連続。

Gregory Porterは、どちらかというとSoul寄りのJazz。Lalah HathawayはJazz寄りのSoul。そう考えると両者の持ち味と立ち位置は、似て非なるものの近いものがあるのかもしれません。



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# by olskooljam | 2017-09-21 10:50 | Jazz Vocal

James Brown

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In The Jungle Groove (1986)

JBはかれこれ30年以上聴き続けていますが、相変わらず全く飽きません。最近は年齢のせいか、静かな音楽を楽しむことが多いのですが、JBだけは別格なのでしょうね。何もかもが規格外です。

最近ふと、そういえば一番聴いているJBのAlbumってなんだろう?と考えた時、頭に浮かんだのがこちら。1986年のUK編集盤。私は当時既にJBフリークであった訳ですが、非常に強いポリシーの感じられるこのAlbum。中でも選曲とクレジットには、大変な感銘を受けました。

筋肉質のFUNKばかりを、レアなミックスで再構築したのは、筋金入りのマニアCliff White氏。どこまでも詳しく正確なクレジットについては、狂気じみているほどに最高。この後も似たような編集盤が多くリリースされましたが、やはりこのAlbumの統一感、様式美みたいなものを超えていくものはありませんでした。

最近はこのAlbumを、PCオーディオやイヤホンで楽しむことが多いのですが、未だに新鮮に聴こえてきます。リリースされてから既に30年。多様な形でリメイク、リマスターされ続ける、まさにお化けのような長寿作品。


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# by olskooljam | 2017-09-16 21:15 | Funk

GONTITI

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A Magic Wand of Standards (2002)

久々の更新です。突然ですが、皆さんはオーディオの音質を比較する際の音源は、一体何を使用されてみえるのでしょう。私が最近ハマっているポータブル・オーディオでは、当然ですが直接音が耳にダイレクトに響いてくるものですから、クリアで抜けが良いこのGONTITIさんの作品等を使用することが多くなっています。

どの作品も素晴らしく、聴き応えのあるものばかりですが、この"Standards"は企画自体が白眉。誰もがどこかで聴いたことのあるような懐メロを、GONTITI独自の解釈でカヴァー。"Tennessee Waltz"等、透き通るようなアコギの世界が存分に堪能できます。

名機ER-4Sや最近話題のEN120など、マニア評価の高いシングルBA方式のイヤホンでは、GONTITI作品との相性が抜群。弦の響きが美しく伸びやかです。

ここで更に一手間。手持ちのDAPに良質なポタアンを追加してやることで、シングルBAがまるで水を得た魚の如く、生き生きとした艶のある音色に変化。ウットリするような唄世界を聴かせてくれます。

オーディオ機器の組み合わせ、試聴をしていると作業中断ばかり。GONTITIの良質な作品群は、季節の変わり目によく合います。

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# by olskooljam | 2017-09-09 14:50 | Acoustic

olskooljam classics vol. 297


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Glenn Jones - Since You've Been Gone (1994)

見過ごされがちな極上Albumより、このR&Bスローを。

Glenn Jonesも今や大ベテランの域。しかしこの時期はキャリア的にも、唄的にも、ちょうど落ち着き始めた頃。大人向けのR&Bクルーナーとして、良質な作品を次々に生み出していました。やや地味なこの曲については、今まで余り言及されたことがないと思いますが、心底グレジョンの唄に惚れているソウルファンには、もう堪らない唄世界かと思います。

いきなりキィ~っとドアが開き、

"is that's you babe? yeah, it's me..."

映画のようなシチュエーションから始まる、ドラマチックなイントロ。自身で付けるコーラスは多様且つ彩り鮮やか。肝心の唄声についても、充分すぎるほどの艶が溢れます。後半お得意のアドリブでは、素晴らしい表現力にやはり持っていかれてしまいます。

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# by olskooljam | 2017-07-23 15:37 | olskooljam classics

Intime 碧 Antique

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深みあるポータブル・オーディオの世界。その中心となるイヤホンについても、あれよあれよという間に増えてきまして、用途、聴くジャンルによって、使い分けしていくような段階に突入しています。

Intimeという、あまり聞きなれないメーカーから登場した碧(SORA)。初めて見たのは今年の初め頃でしたか。クロームメッキに覆われたハウジングは、高級感があり、またイメージ・カラーとなる青色が印象的でした。 実際に試聴もしましたが、突き抜けるような高音が印象的であり、価格が信じられない製品でした。しかしながらその時点では、別のイヤホンにハマっており、碧についてはどちらかというと、若者向けの商品だろうと感じていました。

その後、紆余曲折。ある時ウェブにて碧の新作、しかも限定版が出ると知り、そのイメージ写真を見て一発で心を奪われました。Intime 碧(SORA) Antique。写真のイヤホンですが、オリジナルのメッキ加工をあえて外したデザイン。私は普段はCAS-1で音楽を聴いていることが多いのですが、深夜に音楽を聴く時はイヤホンを使用します。その場合、CAS-1の繊細な音色から、そのままのイメージで聴けるポータブル・オーディオ、イヤホンが理想です。

SORAの特徴は、どこまでも伸びやかな中高域。特に澄み渡るような音色の高音は、一点の曇りも感じさせません。有名どころの商品の中に入れても、全然見劣りしないレベル。低域については、ダイナミック型にしては量感が控え目なのですが、まずまずよく沈み込みます。当然組み合わせるDAP、ポタアンにも左右されますが、この価格帯の中において、このクラスの音を聴かせてくるというのは、数年前からすると、本当に驚異的なことかと思います。
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例えば、Jose James & Jef Neveの名演"Body & Soul"。ピアノとヴォーカルの狭間にある空間というか、距離感。Joseのやや篭った唄声と、Jefの甲高くも凛としたピアノの音色。互いには微妙な距離がありますが、これがAntiqueでは過不足なく聴こえ、楽しめます。Joseのブレスなども溜息モノの表現です。

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ボッサでいえば仙人Joaoの定番"Chega de Saudade"。2000年に出たお宝"João Voz e Violão"に収録されたヴァージョンは、何も引かない足さない、Joaoの声とギターのみのアレンジ。この宅録のようなリアルな音源では、碧Antiqueの魅力が全開。繊細ですが、柔らかな表現であり、聴いていて聴き疲れするということがありません。

※ ※ ※

先日、名古屋の某専門店さんに、Intimeの新作コンセプト・モデルが置いてあり、運よく試聴することができました。2種類あったのですが、特にコンセプトKと呼ばれるイヤホンのTuneが素晴らしく、碧の魅力を更に凝縮したかの如く感じました。もうすぐリリースされると噂の新作が、堪らなく楽しみです。


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# by olskooljam | 2017-07-08 16:47 | Audio