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Tom Waits


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Closing Time (1973)

酔いどれ詩人の1st。私世代では1985年の強烈な"Rain Dogs"が印象的ですが、改めて初期作を聴いていきます。

1973年といえばロックの黄金期。その時期に既にこういうAlbumを作っていたという、その事実に改めて驚愕。何しろ知っての通りTom Waitsの音楽といえば、まずカテゴライズ自体が難しい。ロック、カントリーでもなく、ブルーズでもなく、フォークともちょっと違うし、勿論ジャズでもない。でもどれも少しずつエッセンスがあり、しかも独特の視点からみた歌詞がそこにある。冒頭の"Ol' 55"は、いつもホロリとさせられる名曲。

路上の詩人。Tom Waitsの個性的な音楽については、おそらく育った環境の影響が大きいのでしょうが、唯一無二の存在であることは、多くの著名ミュージシャンや、映画関係者が認めるところ。それはけして昔話などではなく、今でも。70近くになった現在でも現役であるその事実は重い。

時代背景が違う為、もうこのような個性的なシンガーは、なかなか見なくなりました。そういえば、2ndも凄く良い、いや更に良い作品ですので、また改めて聴いてみます。次回のエントリーはTomの2ndかな。



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by olskooljam | 2017-03-30 17:52 | Alternative

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taxy

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エントリーのほとんどが音楽と映画に関するものです。音楽についてはR&B/Soulが中心です。映画については洋画が中心です。基本的に観たもの、聴いたものについて感想を書いています。また映画については、ネタバレは一切ありませんので、安心してお読みください。

※最近、カテゴリーを細分化してみました。他のブログとかを拝見していて、興味のあるジャンルにすぐにアクセス出来ることって、実は大事なことだと改めて感じたからです。遅い?
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by olskooljam | 2017-03-30 16:31 | about This Blog

Fela Kuti & The Africa '70

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Zombie (1976)

Felaについては大量の録音が残されている為、本当にどこから手を付けていいのかという方もみえるかと思います。実はどの曲、どのAlbumから聴いても大丈夫な訳ですが、一般的な知名度というとやはりこの一枚辺りでしょうか。

1976年のゾンビ。兵隊をあざ笑うかのような楽曲。裏拍子の複雑にシンコペーションするアフロ・ビートが最高に魅力的。どの曲も10分以上もジャムりますが、その長さは全く問題ありません。この辺についてはJB同様ですね。ドラマーのTony Allenは何と未だに現役のようですが、ここでのタイム感はさすがというか、"Observation Is No Crime"などではもう異常なほど。やはり凄いです。

Funkのコンピを漁りますと、JB's等の有名どころに紛れて、たまにFelaやTony Allenの楽曲が含まれていることがあります。そういうものを見つけた時は、コンパイラーのセンスにいたく感心してしまいます。

JRMCやポータブル・オーディオで聴く、高音質Fela Kutiの世界。生々しく引きずり込まれます。





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by olskooljam | 2017-03-30 11:28 | Funk

olskooljam classics vol. 294

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Aretha Franklin - Love All the Hurt Away (1981)

ドッコイ聴いてるソウル・ミュージック。そういえばArethaを取り上げたことがないような気がしてきました。これはGeorge Bensonとのデュエットですが、大好きなSam Deesの書下ろし極上曲。

ここでのArethaは、Arethaにしては抑えに抑えた表現で唄っており、例の爆発的なフレーズは少な目。しかしながらこの完成度。二人の歌唱、メロディー、アレンジその全てが完璧。バックを固めるスタジオ・ミュージシャンも、TOTOを中心としたFusion界のスーパースター達がズラリ。豪華絢爛その一言。


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by olskooljam | 2017-03-18 22:12 | olskooljam classics

Miles Davis

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Four & More (1966)

音質極上繋がりでMilesのこのライブ作品。録音は1964年のNYにて。ということですからWes盤同様に、この盤についても今から半世紀以上前になります。

このAlbumの主役は勿論Miles Davisその人。ですが聴きどころはといえば、私はTony Willliamsのドラム。手数が多く、非常にスリリング且つダイナミックな演奏で、聴き応えタップリ。Ron Carterのゴツいベースと共に、Milesを絶妙にサポートしています。

そういえば今日、Jazzキチの義兄と昼食をとった際、Jazz史について話をしていたのですが、Jazzの全盛期といえば(考え方にもよりますが)1950年代が中心。その頃はバリバリのメインストリームの一つであった訳です。しかしその後は徐々にメインをロックなどに浸食され、意識の高いMilesなどはその状態に我慢ができず、60年代後半からは徐々に電化。兄はそのような状況について、Jazzはもうやるべきことをやり尽くした、しかし最高の音楽だと称しています。

この作品の"So What"については、オリジナルのクールな演奏とは全く違う印象で有名です。激しくアグレッシブな、まさに集団で叩き付けるような強烈な音像が聴こえてきます。

さて、この時点でのMilesは、一体何を意識し考えていたのでしょう。時代背景やミュージシャンの感情、プライド。そこを今振り返りつつ、意識し考えながら聴いていくことで、この極上の音質で残されている録音を、より深く堪能できるのかと思います。

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by olskooljam | 2017-03-18 18:25 | Jazz

Wes Montgomery

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Wes Montgomery Trio (1959)

最近深夜に良く聴いている一枚。ポータブル環境で聴くのもいいですが、こういう一発撮りのライブ音源を楽しむならば、そこはやはりスピーカーを通じて聴くのがベターかもしれません。

録音は1959年ということですから、何ともう半世紀以上(!)も前のことになります。勿論私が生まれる遥か以前になる訳ですが、どういう訳か録音状態が良いのです。良いというか異常に良いのです。

主役が奏でる滑らかで柔らかい音色のギターと、これまた柔らかく暖かい音色のオルガンとの絶妙な共演。これが録音の良さと相まって、とんでもなく上質な空気を醸し出します。

全曲好みですが、白眉となれば冒頭の定番"'Round Midnight"に決まりでしょうか。どこまでも静かでクール。無理無駄が一切感じられない素晴らしい演奏。こういう素晴らしい録音こそが、時を超えて聴き続けられていくべきなのでしょう。


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by olskooljam | 2017-03-18 17:43 | Jazz

Sendiy M2

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Soulも勿論そうですが、JazzやClassicを聴くとなると気になってくるのはやはりその音質。ある程度拘りたくなります。

最近はCDを直接聴くことが少なくなり、書斎では専らPCオーディオ(JRMC → Sony CAS-1)を活用し、CDをファイル(ALACまたはFLAC)化して聴いています。特にCAS-1は深夜遅くにヴォリュームをかなり絞った状態でも、高低音バランスの良い音質で聴くことが可能な為、どの時間帯においても満足度については相当高めです。

しかしながら、本当に音が出せない状況、時間帯だけれども音楽を聴きたい、あるいは外出先で音楽を聴きたい時は、やはりiPhoneかDAP、ポタアンに頼ります。そこでイヤホンの出番な訳ですが、ポータブル・オーディオといいますか、特にイヤホンについては、ここ最近市場が膨張。有名メーカーから新興メーカーまで、もう群雄割拠状態。無線方式やら、イヤホンやらカスタムIEMやら、またモノの数やドライバー方式等も有り過ぎて、私なんかはもう何が何だか分からなくなるほど、めちゃくちゃに凄いことになっています。

そこでこのイヤホン。Sendiy M2。割と最近入手したものですが、方式については昔ながらのDD一発式で、ハウジングは木製(黒檀)。見た目からして普通のなんてことはないイヤホンですが、シブい仕上がりです。

このM2で聴く私の好きなSoulやJazz。これがちょっとなかなかイイ。もうこんな小さなイヤホンから出ているとはとても思えないような、素晴らしく広大な音場が目の前(耳の前?)に広がってゆきます。高音も低音もダイナミック・ドライバーの普通の鳴り方のはずですが、結果として聴こえてくる音については、何かが決定的に違います。木製ハウジングでよく感じる、例のあの篭り感も気になりません(ダブル・フランジの相性最高)。凄いのはどの音源を聴いても、合わないなあとはならないところ。不得手なジャンルがあまり見えてきません。総じてこのイヤホンの持つ「響きの調音」が、決定的に違うのでしょうか。まるで良質な真空管アンプを聴いているかのようです。

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例えばソウルでいえば、Marvin Gayeの"Please Stay (Once You Go Away)"における、名手Paul Humphleyのドラミング。M2で聴くと、スローな曲調の中に見え隠れする、Paulの凄まじいまでのタイム感が更によく伝わってきます。柔らかなタッチと哀切メロディーの余韻が、最後まで耳の中に残ります。
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ジャズでいえば、Wes Montgomery Trioの"'Round Midnight"におけるアンビエントな空気感。まるで何十年前の録音現場に、自分が同席しているかの如く、広々とした空間の中に、Wesのメロウな音色が聴こえてきます。


※ ※ ※


イヤホンはベントの大きさやハウジング、ケーブルの材質、またドライバー方式や、はたまたプラグ選びに至るまで、音質に影響するパーツが大変多く採用されています。最終的な製品化については、そのメーカーのセンスや矜持が試されるものかと思いますが、それにしてはこのM2は突然変異といいますか、あまりに独創的で個性的な品です。イヤホンは結構な種類を聴き、またこれより高額なモノもそれなりに所有していたりしますが、M2については今のところ代用不可能な逸品となっています。

ちょっとポータブル・オーディオ中毒になりかけている状態ですが、こんな良いイヤホンに出会えるのならば、それもまたヨシとします。

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by olskooljam | 2017-03-07 17:11 | Audio

Bill Evans

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Everybody Digs Bill Evans (1958)

最近は年齢のせいかオールドジャズの響きが心地よく、美しく聴こえるようになってきました。若い時はJazzやClassicなんて絶対に聴かないぞ!と粋がっていたものですが、人間年をとってみないと分からないものです。

こうなると本来がSoulファンである私の嗜好(思考?)から想像するに、何年か先には演歌等もレビューしているのかもしれません?

さて、Bill Evans。大量のリーダー作が残されていますが、最近良く聴くのがこのAlbum。初期の初期作ですが、録音も良く、ピアノ、ベース、ドラムそれぞれの楽器の良さがしっかりと楽しめます。

初期Evansのシンプルな演奏は勿論いいのですが、Sam Jones、Philly Joe Jonesのサポートが実にイイ。まさに合いの手という感じで味わい深いプレイの連続です。定番"Young And Foolish"におけるPhilly Joe Jonesのブラシなどは、もう永遠に聴いていたくなるほど素晴らしい。

一般的な評価となれば、どうしたって名手Scott Lafaroを含むトリオ作になるのでしょう。しかしながらそれを踏まえて聴くBill Evansの初期世界。Jazzの海原もまた深く拡がっているようです。


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by olskooljam | 2017-03-07 13:59 | Jazz