カテゴリ:Jazz( 14 )

Miles Davis

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My Funny Valentine (1964)

最近は、ずっとポータブル・オーディオの世界にハマっているのですが、音のチェックをするとなると、Jazzなどはピッタリです。特に"Kind Of Blue"やこの作品などは、演奏の質自体も極上。鑑賞、TEST再生のどちらにおいても、文句なしリファレンス盤と言って良いかと思います。

録音は1964年NY。電化するほとんど直前。メンバーは"Four & More"と同様。冷たくピリピリとした緊張感が漂う中、Milesがミュート・ペットを静かに吹きはじめます。全曲最高ですが、"Stella By Starlight"でのクール過ぎる演奏には、観客が逆に熱狂。ペットの音色にコールなしでレスポンスしています。

2017年。今、この時代の中でも色褪せないもの。風化しないもの、していかないもの。そのようなことを考えさせられる、ジャンルを極めた一枚。

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by olskooljam | 2017-06-20 17:06 | Jazz

John Coltrane

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Coltrane's Sound (1964)

もう一人の巨人John Coltraneの傑作。全7曲収録。録音自体は1960年ということですが、いい楽曲といい演奏揃い。大好きな一枚です。

ドラムは名手Elvin Jones。レギュラー・カルテットを結成したこの時点においては、まだお互いの手の内を知り尽くしたというところまではいかなかったように思うのですが、息はピッタリ。定番の"The Night Has A Thousand Eyes"や、"Central Park West"のような落ち着いたスロウ・チューンもさすがの仕上がり。両者ともに満足度の高い演奏であったことでしょう。

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by olskooljam | 2017-06-17 17:57 | Jazz

Sonny Rollins

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Way Out West (1957)

サックスの巨人によるピアノレスの超名作。ジャケのインパクトも凄いですが、これ録音の良さにも驚かされますね。1957年(昭和32年!)にこのような録音が残され、また高品質なマスターテープが今も存在しているということは、本当に凄いことだと思います。

全曲名演ですが、バラッド"Solitude"はいつ聴いても味わい深い。ほのぼのした表題曲やスウィングの"Come Gone"辺りも最高。しかし非常に不思議なのは、後に追加された別テイクの仕上がり。録音状態がオリジナル・テイクより一段上のレベルにあり、何でこちらが採用されなかったのだろう?と思うほど、素晴らしいのです。

本作は当時多忙だったゆえのRollinsが、LAのツアー最中にわずか1日で作りあげたとのこと。それが今日に至るまで、多くのJazzファンに支持され続け、今もこうして聴き続けられているという事実。音楽のマジックです。

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by olskooljam | 2017-06-17 12:04 | Jazz

Miles Davis

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Relaxin’ (1956)

Miles Davisを聴くということ。それは何だか特別な感覚があり、思わず正座したくなるような緊張感が漂います。しかし中にはこのような作品もあるのですね。1956年のPrestige録音。非常に柔らかい印象の、題名通りリラックスした音源集。

ピアノはRed Garland。ドラムのPhilly Joe Jones、ベイスのPaul Chambersとの連携はもう抜群であり、けしてMilesの前に出過ぎないわきまえぶりには頭が下がります。Milesはといえば絶好調にミュート。素晴らしい阿吽の呼吸。若きColtraneは何だかひたすらに豪放。それもまたヨシ。

曲の前後で、RVGスタジオでの会話まで収録されていますが、それもまたこの音源の良さかと認識しています。ただ欲を言えば、もう少し良い音質で残しておいて欲しかったかなあ。とはいえ1956年のヴィンテージ録音ですから、これはこれでこの音質だからこそまた味わいがあり、良いのかもしれません。ベテランのJazzリスナーになると、あえてMONO音源を探し出し、突き詰めた最高のオーディオ環境で聴くくらいですからね。私はその境地にはまだまだ達していません。

そういえばソウルの世界においては、例えばゴッドファーザーJames Brown。JB研究の第一人者として有名なCliff White氏は、JBの特にMONO音源が好みらしいですね。モノ録音は、当然ステレオのようなセパレーションはスポイルされるものの、何とも言えず生々しく、そして迫力があります。しかし貧弱な装置で再生すると、本当に貧弱な音で楽しくないというのが私の印象です。とはいえDoowopなどは、モノであるからこそのあの雰囲気。あれはあれでラジオから流れてくると、すんなりと楽しんで聴いてしまいます。

CDの先にハイレゾという言葉が存在するような現代。何年か前に古いハリウッドの白黒映画を、現代の技術を持ってカラー化するというような、大胆且つ批判を浴びた企画がありましたが、こと音楽の世界においてはどうでしょうか。

リマスターのその更に先には、新しい革命的な技術が開発され、モノ音源をステレオ化し、楽器ごとに自然なサンプリングが施され、そして現代の録音として奇跡的に蘇る!そんな(バキみたく)漫画のようなことが実現されるかもしれません。そしてその更に先にはまた揺り戻しがあるかもしれません。その時に聴く音楽はといえば、この作品のように、けして音質だけでは語れない何かがあるのかもしれませんね。



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by olskooljam | 2017-05-25 17:39 | Jazz

Diana Krall

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Love Scenes (1997)

New Albumが話題のDiana Krallですが、最近よく聴いているのが、この作品や95年の"All For You"辺り。そもそも白人の方ですし、趣味、興味の対象外であった訳ですが、よくよく聴けばさすがに素晴らしい内容。

元々、旦那さんであるElvis Costelloについては、私は中学生の頃は中毒リスナー。ドップリCostelloの世界は聴いていますので、Dianaについてはこれも何かの縁だという軽い気持ちでの始まり。ところが今ではすっかりファンになってしまいました。単純かつ現金なものです。

私にとってのDianaの魅力といえは、落ち着き払った立ち振る舞いと、ややスモーキーがかったシルキーな唄声。ジャズというか、ジャジーな感覚、スウィング感たるべきものをバッチリ身に付けている。見た目も美しいですが、これは評価されて当然かと思います。

この作品の個人的ハイライトは定番スローの"I Don't Stand A Ghost Of A Chance With You"。ギターのアルペジオから始まり、続いてDianaが極端に静かに、まるで囁くように唄い出す。深夜じっくり耳を傾けると、そこはもう桃源郷。果てしなく美しい楽曲とその世界観。





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by olskooljam | 2017-05-12 17:50 | Jazz

John Coltrane & Johnny Hartman

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John Coltrane & Johnny Hartman (1963)

久しぶりの更新エントリー。GW終盤。私は基本仕事が中心であり、本日はようやくのお休み。午前中は溜めていた用事を済ませて、やっとPCの前に座った感じです。淹れ立ての珈琲は目の前。

突然ですが、ソウルとジャズの狭間にいるシンガーと言えば。私世代ですと、あのWill Downingが真っ先に思い浮かびます。Willは1991年のAlbum「A Dream Fulfilled」で大きくJazz側に寄り添い、その後の活動に幅を持たせました。そのAlbumは全編が生演奏仕上げ。ゴージャスで大変に充実した内容は、オーディオ的な意味合いにおいても、なかなか使い勝手が良いものでした。

当時の私はといえば、ちょうどその頃に妻と付き合い始めた時期。ドライブの時などには、ソウル・ミュージック中心の中で、このWill Downingについても(特にバラードを)良く聴いた想い出があります。低音の魔力恐るべし。

さて、このエントリーの主役Johnny Hartman。上記のWillはSoulフィールドの唄い手ですが、目指していたのはまさにこのJohnny Hartmanその人。どこまでもエレガント且つムーディーな唄世界。特別に濃厚な低音の魅力。Willが憧れた描きたかった世界といえば、まさにこれ。もう一人の主役Coltraneといえば、ここぞという場面で絶妙の合いの手。見事。しかし主役はあくまでJohnny Hartman。とはいえ、他の誰でもないJazzジャイアントJohn Coltrane。音の消え際ギリギリまで感情が余韻に残ってきます。そういえばWillの1stの題名は、Coltraneの「A Love Supreme」でしたね。

人生いろいろ。音楽もいろいろ。また少しずつですが、更新エントリーしていくことかと思います。皆様、何卒お付き合いの程宜しくお願いいたします。




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by olskooljam | 2017-05-06 18:11 | Jazz

Bill Evans

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Alone (1968)

Bill Evans。最終的に残された、その全ての作品を聴いてみたいピアニストですが、音源発掘が続いていることもあり、果てしない道のりが待っているようです。現在Albumについては、15枚ほど聴いていますが、特に何度もリピートしているのがコレ。

このアルバムは題名通り、完全にピアノ一本だけの演奏作品。良い楽曲と良いピアノ。たったそれだけです。ところが何度聴いても飽きないのです。かれこれ30回程度は通して聴いているはずですが、全く飽きません。Evansが奏でる和音の響きと、消えゆく音の去り際での余韻。これが何とも気持ちよく、何度も何度もリピート。50年近く前の録音にしては、音も大変に良いというのも魅力的です。

これから出会うアルバム、音源も多々あるかと思いますが、Evansのこの作品だけはずっとずっと聴いていくのでしょう。美しく繊細な"A Time For Love”を、2Version連続で聴きながらのエントリー。



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by olskooljam | 2017-04-09 18:17 | Jazz

Dexter Gordon

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Daddy Plays The Horn (1955)

ロングトールDexterを初めて観た(聴いた)のは、映画「Round Midnight」でのこと。酒焼けタバコ焼けしたスモーキーな声と、2m近くある大きな身体、そしてあのブロウ。Dexter Gordonという名前自体も印象的でした。映画のストーリー的にはBud Powell役であった訳ですが、ミュ-ジシャンが演じているということをあまり意識させない、優れた演技でした。

その頃の私といえば、Jazzなど絶対にメインで聴くものかと意地になっていた時期。しかし映画と主役のDexter Gordonについては、優れた内容と演技で、酔いどれのシーンなどが非常に強く印象に残っていました。

オールド・ジャズを漁る中で、再びこの巨人と対面する機会が増えてきています。どのAlbum、どの録音も素晴らしく、どれを聴いても落ち着くSaxの音色が楽しめますが、このAlbumも実にヨシ。1955年ですので、今から半世紀以上前の、言わば化石のような録音ですが、いい演奏、いい楽曲揃い。ここに込められたミュージシャンの情熱が、今も変わらず感じ取れます。

白眉はスウィングしまくる"Confirmation"、バラードの"Darn That Dream"辺りでしょうか。抑えに抑えたDexterのブロウがグレイト。目を閉じ吹いている、あの独特の表情が目に浮かんできます。

ジャケも異色?で面白いですよね。他の曲もリラックスした演奏が中心であり、有名Albumと比較しなくとも、長く聴ける一枚になりそうです。

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by olskooljam | 2017-04-02 11:01 | Jazz

Miles Davis

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Four & More (1966)

音質極上繋がりでMilesのこのライブ作品。録音は1964年のNYにて。ということですからWes盤同様に、この盤についても今から半世紀以上前になります。

このAlbumの主役は勿論Miles Davisその人。ですが聴きどころはといえば、私はTony Willliamsのドラム。手数が多く、非常にスリリング且つダイナミックな演奏で、聴き応えタップリ。Ron Carterのゴツいベースと共に、Milesを絶妙にサポートしています。

そういえば今日、Jazzキチの義兄と昼食をとった際、Jazz史について話をしていたのですが、Jazzの全盛期といえば(考え方にもよりますが)1950年代が中心。その頃はバリバリのメインストリームの一つであった訳です。しかしその後は徐々にメインをロックなどに浸食され、意識の高いMilesなどはその状態に我慢ができず、60年代後半からは徐々に電化。兄はそのような状況について、Jazzはもうやるべきことをやり尽くした、しかし最高の音楽だと称しています。

この作品の"So What"については、オリジナルのクールな演奏とは全く違う印象で有名です。激しくアグレッシブな、まさに集団で叩き付けるような強烈な音像が聴こえてきます。

さて、この時点でのMilesは、一体何を意識し考えていたのでしょう。時代背景やミュージシャンの感情、プライド。そこを今振り返りつつ、意識し考えながら聴いていくことで、この極上の音質で残されている録音を、より深く堪能できるのかと思います。

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by olskooljam | 2017-03-18 18:25 | Jazz

Wes Montgomery

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Wes Montgomery Trio (1959)

最近深夜に良く聴いている一枚。ポータブル環境で聴くのもいいですが、こういう一発撮りのライブ音源を楽しむならば、そこはやはりスピーカーを通じて聴くのがベターかもしれません。

録音は1959年ということですから、何ともう半世紀以上(!)も前のことになります。勿論私が生まれる遥か以前になる訳ですが、どういう訳か録音状態が良いのです。良いというか異常に良いのです。

主役が奏でる滑らかで柔らかい音色のギターと、これまた柔らかく暖かい音色のオルガンとの絶妙な共演。これが録音の良さと相まって、とんでもなく上質な空気を醸し出します。

全曲好みですが、白眉となれば冒頭の定番"'Round Midnight"に決まりでしょうか。どこまでも静かでクール。無理無駄が一切感じられない素晴らしい演奏。こういう素晴らしい録音こそが、時を超えて聴き続けられていくべきなのでしょう。


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by olskooljam | 2017-03-18 17:43 | Jazz