Ennio Morricone

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Cinema Paradiso (1989)

今年を振り返りますと、個人的には色々な問題が同時に起きるような、何だか今までに経験したことがないような、辛く大変な一年でありました。しかしながらその中には、悲しいことだけでなく、当然喜びや良き出会い、そして良い経験等もありました。

若い時には体力にも自信があり、自力だけで何でも乗り越えてきた場面でも、もはやそういう訳にはいきません。家族や仲間へ与える影響も充分に考えながら、協力し住み慣れた地域で暮らし生きていくこと。そんなごく当たり前ですが大切なことを、改めて考えさせられました。

大好きな音楽では、今年は例年になくJazzを浴びるように聴きました。勿論メインとなるSoulは聴いていますが、シーンが停滞している印象で、どちらかというと聴くのは旧譜がメインです。またハマっているポータブル・オーディオ熱については、一向に止む気配がなく、いわゆる「ポタオデ沼」という状態に近い危険な状況。イヤホンなんかは無限に増殖していく一方です。どうしちゃったんでしょうか。

さて、本題。巨匠Ennio Morriconeの定番の作品。何度聴いたか分からないAlbumですが、今でもたまに聴くと、なんだかんだで最後まで通して聴いてしまいます。どうしてこういうメロディーが思い付くのでしょうね。スクリーンに流れる美しいスコアが、この映画を何倍も魅力的に彩ってくれます。

年末。SF映画が好みの子どもたちにも、そろそろこのような落ち着いた映画をみせても良い頃でしょうね。果たしてどのような感想を持つのかな。



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# by olskooljam | 2017-12-17 16:30 | Soundtrack

iPhone SE

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もう12月ということは、はやくも今年は終わりに近いのですね。その加速度にもたじろぎますが、このBlogを始めてから大変長い年月が流れていること自体も驚きです。ところがどうやら私はまだ書くことがあるようですよ。

さて久々に携帯の話題。ここしばらくはiPhone 5sを使用していましたが、使い勝手において特に気になることもなく、非常に安定していました。ところが先月半ばになって急に調子が悪くなり、電源が知らない間に落ち立ち上がらない状況に。セオリーどおりにiTunes他の方法にて何度もリカバリーしましたが、最終的にはどうにもこうにも使えなくなってしまいました。

特に痛かったのが、ちょうど長期出張の時期と重なってしまったこと。宿泊先のホテルでは、手持ちのタブレットしか使えない状況で本当に参りました。

そこで急遽、代替品を検討。私はここ数年ずっと小型のiPhoneばかりを常用していますので、その流れにおいては選択肢がなくSEを選択。今やフラッグシップとしてのXがあり、また来年にはSE2が予定されている時期なので、ガジェット好きとしては少々悩ましいところではありました。

ところがこのSEがなかなか、いやいやどうしてどうして。5sからということもありますが、もう早い早い。中年には全く問題のない性能を誇ります。シンプルなデザインもなかなか良いですね。

相変わらず入れてあるアプリは極端に少なく、safariでたまにネットを閲覧する程度の使い方。ですが音楽だけはタップリ入れてあります。騒がしい街中においてイヤホンを使用して音楽を聴く時、やっぱりこれで聴くのが便利なんですよね。正直DAPは(荷物として)邪魔になってしまいます。

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音楽を聴く際に使用しているのは「Kaisertone」。音楽アプリを色々試してみた中では相当優秀なソフトで、音源の対応については(外部DACを使用すればですが)何と最大でPCM768kHz/32bit(!)まで再生可能なほどです。ネイティブでそんな凄いものは聴いたことがありませんが、対応している事実が凄いです。UIについてもユーザー・フレンドリーに徹したシンプルな作りであり、使い勝手はストレス・フリーで全く問題ありません。



そろそろクリスマス。私は定番の愛聴するLutherの盤に、今年は新たに上記Diana嬢の盤が加わりました。



相変わらず気に入っているCAS-1でゆったり聴くのもいいですが、街中において、iPhone単体で聴く名歌手のChristmas Songもまた格別。年末のこの時期、とても魅力的な唄世界の楽しみ方の一つかと思います。

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# by olskooljam | 2017-12-02 18:26 | Cell Phone

Herbie Hancock

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Empyrean Isles (1964)

Jazz史、文脈において定番でもあるこの作品は、一体どのような位置づけなのでしょうね。有名なのはもちろん「処女航海」なのでしょうが、個人的には圧倒的にこちらが好みです。

1曲目"One Finger Snap"から物凄い疾走感!けたたましく鳴り響くTony Williamsのハイハット。Ron Carterの心臓音のようなベイス。コルネットのFreddie Hubbardも豊富で印象的なフレーズを連発。Hip-Hop好きならば一度は聴いたことがあるメロディーが、随所にちりばめられている作品でもあります。

年齢を重ねるたび、トランペットやサックスといった管楽器の音色や、そこに込められた感情が、以前にも増して沁み渡ってくるようになりました。食事でも「美味しい」と思えるものが徐々に変わってくる世代ですが、それは音楽でも一緒なのかもしれません。



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# by olskooljam | 2017-12-02 16:20 | Jazz

Miles Davis

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1958 Miles (1979)

Milesの最高傑作といえば、やはり「Kind Of Blue」。Jazzにほぼほぼ無知であった時期から現在に至るまで、これほど深く聴き込んだAlbumはありません。それ故に私はいつでもどこでも困らないように?様々な媒体に同じ音源が入れてあります。

"Kind Of Blue"が録音されたのは1959年。なんと今から60年近く前。聴くたび、録音された当時の厳しい時代背景が頭に浮び、才能のぶつかり合いというか、静寂の中に隠されたその物凄い緊張感に打ち震えます。

このAlbumは「Kind Of Blue」の内外、その時期の歴史的な関連セッションを寄せ集めたもの。録音状態は上から中まで様々ですが、長らく未発表だったことが信じられない素晴らしいセッション揃い。

個人的に好きなのはA面の4曲。題名どおり1958年のセッション。バラード主体の題材ですが、鉄壁のリズム隊に切り込む御大のペットと、Coltraneらのブロウ。Evansはといえば丁寧且つメロウなトーンで寄り添い、主役を引き立てる。柔らかな曲調である"Fran-Dance"における独特の空気感などは、これぞまさに「Kind Of Blue」の世界。録音現場が目に浮かびます。

本日の天候は曇り模様。このような日は、ゆったり家で音楽を聴き過ごし、疲れを癒したいと思います。



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# by olskooljam | 2017-11-19 11:31 | Jazz

EARNiNE EN120

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ポータブル・オーディオの世界は、相変わらず活況が続いているようですね。私も業界の動向というか、日々リリースされる新作群が、どうにもこうにも気になっている状況です。

そんな中で特に気になるのは、やはりイヤホンやIEM。よくこれだけアイデアが尽きないものだと感心するばかりですが、多様な作品が無尽蔵に出てくるような印象すらあります。

これは夏頃に入手したもので、個人的に増加していく一方のカナル型イヤホンの中でも、普段使いとしての使用頻度が高くなっている一つです。

ドライバーはシングルBA方式。インピーダンスは22Ωと低く、スマホでも充分出力を得られる仕様。ケーブルはツイストになっており、タッチノイズは気にならないレベル。但しケーブル自体はやや長いので、その辺りは使い方や好みに影響するのでしょうか。イヤーピースについては、私は英国Crystaline AudioのCrystal Tipsを合わせています。

音質はER-4S直系といいますか、シングルならではの解像度を誇る中高域と、意外にも粘る低域が同居。低音は60Hz前後までしか響いてはきませんが、それなりに量感もあり、シングルBAとしては充分。ポタアンを経由させて聴けば、音場が豊かに広がってゆき、これは実は相当に考えられた音作り(チューン)なのだと感じさせられます。

シングルBAについては、音の響きが特殊ですので、好き嫌いがはっきり分かれるような方式かと思います。マルチBAが全盛であっても、異彩を放つと言いますか、エティモやFinal社のように、この方式に徹底的なこだわりを持ち、多くの商品を作られているような会社もありますので、それだけに素人には分からない、大変に奥深い魅力がそこにあるのかと思います。実際に製品化されているシングルBAの商品群を見ても、形も音も特徴のあるものばかりです。私のようにヴォーカルを重視する人間にとっては、これは素晴らしく魅力的な音世界であり、シングルBAだけは、何個イヤホンを持っていても所有欲が湧いてきます。

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Dianaのオーケストラ仕様のAlbum。EN120ではヴォーカルは近くに寄り添い、吐息が感じられるよう。リメイクされた"The Boulevard Of Broken Dreams"では、ピアノや弦楽器がやや遠方に位置。スモーキーなDianaの唄声が刺さらず、意外にも柔らかな感触を持って、表現されてゆきます。

ゴージャス過ぎる仕上がりのこの作品では、私は普段ダイナミック型のAcoustune HS1004を選択しています。HS1004はちょっと異常なほどに音場が広く、また低域も雄大に奏でる強力なイヤホンですので、このような作品にはまさにピッタリです。BA式のEN120においては、主役の唄こそがメインだと言わんばかりに浮かび上がり、HS1004とはまるで違う世界が堪能できます。

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Milesのミュート・ペットが最高の作品。これもEN120にはよく合いますね。""Drad Dog"では背景がそれほどざわつかず、ブラシとピアノの間を、ペットやサックスが表情豊かに鳴り響きます。トランペットの音がひたすらに近く生々しい限り。重厚感のあるダイナミック式イヤホンで聴くのもまた格別ですが、精緻なBAにおいても活きてくる、実に素晴らしい音源。

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Joeの定番中の定番。EN120で聴く"The Love Scene"では、厚みのあるR&Bトラックのベードラが綺麗に分離。低音については当然少なくなりますが、弦楽器との混ざり具合などがよく聴こえ、やはりよく考えられてミックスされたものなのだと判ります。Joeのヴォーカルの特徴である艶や、ブレスの巧みさについても上手く表現されます。EN120の中高域には癖がなく、艶やかなるJoeの唄が堪能できます。


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高価なIEMはとても魅力的なのですが、取扱いにどうしても気を使ってしまいます。外出時に引っ掛けてしまったり、うっかりそのまま寝てしまい、故障させてしまうなんていうことがあれば、がっかりです。もう手放してしまいましたが、以前マルチBAのIEMを使用していた時などは、本当にいつも気苦労が絶えませんでした。

EN120のように扱いやすく、安価であっても音が良く、特徴のある商品が増えてくるのは、どこでも音楽ばかり聴いている人間にとっては、大変に喜ばしいことかと感じています。

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# by olskooljam | 2017-11-05 15:27 | Audio