邦題「ゾディアック」。2007年作品。
あらすじ
サンフランシスコでカップルが襲われる事件が続発し、やがて犯行を告白する手紙が新聞社に届く。犯人を追う刑事、サンフランシスコ・クロニクル紙の記者と、その風刺漫画家。彼らの運命は、事件への執着によって大きく変わっていくことになる...
遅ればせながら拝見。内容は今更なので割愛しますが、この映像美というか、時代検証の凄さ。画面に映る小物一つ一つに至るまでのディテールの確かさ、細かさがとんでもなく素晴らしい。さすがLDの時代からパッケージソフトにまでこだわってきた監督ならでは、といった感じです。
また刑事役のMark Ruffaloは今まで注目したことはなかったのですが(私だけ?)、そのらしい演技と少しハスキーで囁くようなセリフ回しがたまらなく魅力的!シリアスな役回りが完璧にハマっています。
スコアはけして目立たないですが、ここぞという時にピアノと不気味な低音が何とも言えない雰囲気を作り出し◎。後半捜査が煮詰まり、切り替えの場面でのMarvin Gaye -"Inner City Blues (Make Me Wanna Holler)"使いはあまりの決まり過ぎに思わずゾクッ!
Directed by David Fincher.