Way Out West (1957)
サックスの巨人によるピアノレスの超名作。ジャケのインパクトも凄いですが、これ録音の良さにも驚かされますね。1957年(昭和32年!)にこのような録音が残され、また高品質なマスターテープが今も存在しているということは、本当に凄いことだと思います。
全曲名演ですが、バラッド"Solitude"はいつ聴いても味わい深い。ほのぼのした表題曲やスウィングの"Come Gone"辺りも最高。しかし非常に不思議なのは、後に追加された別テイクの仕上がり。録音状態がオリジナル・テイクより一段上のレベルにあり、何でこちらが採用されなかったのだろう?と思うほど、素晴らしいのです。
本作は当時多忙だったゆえのRollinsが、LAのツアー最中にわずか1日で作りあげたとのこと。それが今日に至るまで、多くのJazzファンに支持され続け、今もこうして聴き続けられているという事実。音楽のマジックです。