Dexter Gordon

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Daddy Plays The Horn (1955)

ロングトールDexterを初めて観た(聴いた)のは、映画「Round Midnight」でのこと。酒焼けタバコ焼けしたスモーキーな声と、2m近くある大きな身体、そしてあのブロウ。Dexter Gordonという名前自体も印象的でした。映画のストーリー的にはBud Powell役であった訳ですが、ミュ-ジシャンが演じているということをあまり意識させない、優れた演技でした。

その頃の私といえば、Jazzなど絶対にメインで聴くものかと意地になっていた時期。しかし映画と主役のDexter Gordonについては、優れた内容と演技で、酔いどれのシーンなどが非常に強く印象に残っていました。

オールド・ジャズを漁る中で、再びこの巨人と対面する機会が増えてきています。どのAlbum、どの録音も素晴らしく、どれを聴いても落ち着くSaxの音色が楽しめますが、このAlbumも実にヨシ。1955年ですので、今から半世紀以上前の、言わば化石のような録音ですが、いい演奏、いい楽曲揃い。ここに込められたミュージシャンの情熱が、今も変わらず感じ取れます。

白眉はスウィングしまくる"Confirmation"、バラードの"Darn That Dream"辺りでしょうか。抑えに抑えたDexterのブロウがグレイト。目を閉じ吹いている、あの独特の表情が目に浮かんできます。

ジャケも異色?で面白いですよね。他の曲もリラックスした演奏が中心であり、有名Albumと比較しなくとも、長く聴ける一枚になりそうです。

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by olskooljam | 2017-04-02 11:01 | Jazz
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