Closing Time (1973)
酔いどれ詩人の1st。私世代では1985年の強烈な"Rain Dogs"が印象的ですが、改めて初期作を聴いていきます。
1973年といえばロックの黄金期。その時期に既にこういうAlbumを作っていたという、その事実に改めて驚愕。何しろ知っての通りTom Waitsの音楽といえば、まずカテゴライズ自体が難しい。ロック、カントリーでもなく、ブルーズでもなく、フォークともちょっと違うし、勿論ジャズでもない。でもどれも少しずつエッセンスがあり、しかも独特の視点からみた歌詞がそこにある。冒頭の"Ol' 55"は、いつもホロリとさせられる名曲。
路上の詩人。Tom Waitsの個性的な音楽については、おそらく育った環境の影響が大きいのでしょうが、唯一無二の存在であることは、多くの著名ミュージシャンや、映画関係者が認めるところ。それはけして昔話などではなく、今でも。70近くになった現在でも現役であるその事実は重い。
時代背景が違う為、もうこのような個性的なシンガーは、なかなか見なくなりました。そういえば、2ndも凄く良い、いや更に良い作品ですので、また改めて聴いてみます。次回のエントリーはTomの2ndかな。