Emergency! (1969)
70年代のMilesの存在感とその動きを辿っていくと、MilesはJazzとFunkを繋げていく太い幹そのものだと気付いていきます。
超絶ドラマーTony Williamsがリーダーのこの作品も、その幹から枝分かれしたものではあるのですが、変則3ピースで何かを生み出そうとする、まるでグツグツと煮え立つマグマのように熱い演奏が収録されています。全8曲。
聴いているとどうしてもTonyの(凄まじい)ドラミングに耳を傾けてしまいがちですが、ギターの
John Mclaughlinも相当変なトーンで応戦しています。Jazz基調でありながらも、時折ディストーションの効いたフレーズを織り交ぜ、緩急自在に弾きまくり!
Jazz Rock、Jazz Funk呼び名は何でも良いですが、こういう実験的でありながらも聴き応えのある重量級作品を、現代シーンの中においても聴きたいものです。