Up Close And Personal (2010)
インディソウル忘れじの名盤。と言いましてもまだ5年程前の作品ですのに、何故か懐かしいあの当時の香り。これはひとえにRandy Wilson本人のオーセンティックな唄声に起因するものかと思います。
初めてこのシンガーの唄声を聴いたのは、1999年のMINI CDから。うわ、まるでLuther!というのが第一印象。 本作でも持ち味は変わらず。いい楽曲をもとに、丁寧にテンダーに唄っていくというベイシックなスタンス。派手さは皆無。しかし、この人はこれでいいんです。
白眉は間違いなく"Life Goes On"。苦労人らしく、まるでその人柄が伝わってくるような誠実でハート・ウォーミングな一曲。ソウル・ミュージックって素晴らしい。
現在の一般流通はジャケ違いのR仕様。オリジCDとなるとプレスも少なく、もはやレア盤。唄モノファンならばぜひ押さえておきたい一枚。