olskooljam classics vol. 297


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Glenn Jones - Since You've Been Gone (1994)

見過ごされがちな極上Albumより、このR&Bスローを。

Glenn Jonesも今や大ベテランの域。しかしこの時期はキャリア的にも、唄的にも、ちょうど落ち着き始めた頃。大人向けのR&Bクルーナーとして、良質な作品を次々に生み出していました。やや地味なこの曲については、今まで余り言及されたことがないと思いますが、心底グレジョンの唄に惚れているソウルファンには、もう堪らない唄世界かと思います。

いきなりキィ~っとドアが開き、

"is that's you babe? yeah, it's me..."

映画のようなシチュエーションから始まる、ドラマチックなイントロ。自身で付けるコーラスは多様且つ彩り鮮やか。肝心の唄声についても、充分すぎるほどの艶が溢れます。後半お得意のアドリブでは、素晴らしい表現力にやはり持っていかれてしまいます。

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# by olskooljam | 2017-07-23 15:37 | olskooljam classics

Intime 碧 Antique

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深みあるポータブル・オーディオの世界。その中心となるイヤホンについても、あれよあれよという間に増えてきまして、用途、聴くジャンルによって、使い分けしていくような段階に突入しています。

Intimeという、あまり聞きなれないメーカーから登場した碧(SORA)。初めて見たのは今年の初め頃でしたか。クロームメッキに覆われたハウジングは、高級感があり、またイメージ・カラーとなる青色が印象的でした。 実際に試聴もしましたが、突き抜けるような高音が印象的であり、価格が信じられない製品でした。しかしながらその時点では、別のイヤホンにハマっており、碧についてはどちらかというと、若者向けの商品だろうと感じていました。

その後、紆余曲折。ある時ウェブにて碧の新作、しかも限定版が出ると知り、そのイメージ写真を見て一発で心を奪われました。Intime 碧(SORA) Antique。写真のイヤホンですが、オリジナルのメッキ加工をあえて外したデザイン。私は普段はCAS-1で音楽を聴いていることが多いのですが、深夜に音楽を聴く時はイヤホンを使用します。その場合、CAS-1の繊細な音色から、そのままのイメージで聴けるポータブル・オーディオ、イヤホンが理想です。

SORAの特徴は、どこまでも伸びやかな中高域。特に澄み渡るような音色の高音は、一点の曇りも感じさせません。有名どころの商品の中に入れても、全然見劣りしないレベル。低域については、ダイナミック型にしては量感が控え目なのですが、まずまずよく沈み込みます。当然組み合わせるDAP、ポタアンにも左右されますが、この価格帯の中において、このクラスの音を聴かせてくるというのは、数年前からすると、本当に驚異的なことかと思います。
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例えば、Jose James & Jef Neveの名演"Body & Soul"。ピアノとヴォーカルの狭間にある空間というか、距離感。Joseのやや篭った唄声と、Jefの甲高くも凛としたピアノの音色。互いには微妙な距離がありますが、これがAntiqueでは過不足なく聴こえ、楽しめます。Joseのブレスなども溜息モノの表現です。

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ボッサでいえば仙人Joaoの定番"Chega de Saudade"。2000年に出たお宝"João Voz e Violão"に収録されたヴァージョンは、何も引かない足さない、Joaoの声とギターのみのアレンジ。この宅録のようなリアルな音源では、碧Antiqueの魅力が全開。繊細ですが、柔らかな表現であり、聴いていて聴き疲れするということがありません。

※ ※ ※

先日、名古屋の某専門店さんに、Intimeの新作コンセプト・モデルが置いてあり、運よく試聴することができました。2種類あったのですが、特にコンセプトKと呼ばれるイヤホンのTuneが素晴らしく、碧の魅力を更に凝縮したかの如く感じました。もうすぐリリースされると噂の新作が、堪らなく楽しみです。


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# by olskooljam | 2017-07-08 16:47 | Audio

Robert Glasper

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Canvas (2005)

梅雨真っ盛りの季節。こうジメジメとした天候では、疲れた身体に更に疲労感がたまります。こんな時は熱いシャワーを浴びてからの、冷たいビ-ル。最高の組み合わせですが、結局飲み過ぎて、また疲れてしまう身体になりがちです。ああ、梅雨明け宣言が待ち遠しい。

さて本題。Robert Glasperをここで取り上げるのも何度目かですが、この作品も見逃せません。録音は2005年3月で、名門Blue Noteからのリリース。ドラムはCoveredでも叩いていたDamion Reid。結構手数は多いドラマーのように思うのですが、なぜかけしてクドくは感じません。ベースのVicente Archerはといえば、やや控え目な音量とミックス。ですがセンスはシブく抜群。このリズム隊の組み合わせは、主役の繰り出すスムーズなフレージングとよく合いますね。

目立つ楽曲は、3名が多角的なフレーズでJAMるナンバー"Jelly's Da Beener"、柔らかなスロー・チューン"Portrait Of An Angel"あたりでしょうか。

録音状態も良く、全体に爽やかな音色。この季節を乗り越える必須アイテム。



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# by olskooljam | 2017-06-30 18:41 | Jazz

Miles Davis

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My Funny Valentine (1964)

最近は、ずっとポータブル・オーディオの世界にハマっているのですが、音のチェックをするとなると、Jazzなどはピッタリです。特に"Kind Of Blue"やこの作品などは、演奏の質自体も極上。鑑賞、TEST再生のどちらにおいても、文句なしリファレンス盤と言って良いかと思います。

録音は1964年NY。電化するほとんど直前。メンバーは"Four & More"と同様。冷たくピリピリとした緊張感が漂う中、Milesがミュート・ペットを静かに吹きはじめます。全曲最高ですが、"Stella By Starlight"でのクール過ぎる演奏には、観客が逆に熱狂。ペットの音色にコールなしでレスポンスしています。

2017年。今、この時代の中でも色褪せないもの。風化しないもの、していかないもの。そのようなことを考えさせられる、ジャンルを極めた一枚。

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# by olskooljam | 2017-06-20 17:06 | Jazz

John Coltrane

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Coltrane's Sound (1964)

もう一人の巨人John Coltraneの傑作。全7曲収録。録音自体は1960年ということですが、いい楽曲といい演奏揃い。大好きな一枚です。

ドラムは名手Elvin Jones。レギュラー・カルテットを結成したこの時点においては、まだお互いの手の内を知り尽くしたというところまではいかなかったように思うのですが、息はピッタリ。定番の"The Night Has A Thousand Eyes"や、"Central Park West"のような落ち着いたスロウ・チューンもさすがの仕上がり。両者ともに満足度の高い演奏であったことでしょう。

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# by olskooljam | 2017-06-17 17:57 | Jazz